Chromeの拡張機能を作ったんだよ。つまずいたのは「出力して」のひと言だった

AI活用

おはよう、後輩A君。

9月26日に、Chromeの拡張機能を1つ作ったんだ。ブラウザに足して使う、小さな道具だね。

作ったのは、私が記事を書いている社外の記事置き場の数字を、自動で記録する道具なんだよ。AIに頼んで、最初の相談から最後の直しまで30分ほどでできたんだ。

うまくいったことも、つまずいたこともあったよ。⚠️ つまずきのほうは、道具づくりでなくても起きることだったから、今日はそこまで書くね。

1. 何を作るかは、自分の面倒から決めたんだよ

最初は「Chromeの拡張機能を作ってみたいけど、何を作ったらいい?」とAIに聞いたんだ。

AIは、私がふだん手でやっている作業から、4つの案を出してくれたよ。

A. 記事置き場の数字(閲覧・保存された数)から、保存された割合と、前回からの増え方を自動で出す
B. 文章の中のリンクを開いて、書いた数字がリンク先に本当に載っているか確かめる
C. 検索の数字の画面に、目標まであと何回かを出す
D. 勉強会の教材になる、30分で作れる小さな道具

私が選んだのはAだよ。

記事置き場の数字は、毎週のように見ていたんだ。そのたびに数字を書き写して、割り算して、前の週と比べていたんだよね。一番よく繰り返している面倒だったんだ。

⚠️ 「何か作りたい」から始めると、作ったあと使わなくなりがちなんだよ。自分の面倒から始めると、明日から使う道具になるんだ。

2. 作る前に「どんな感じになるか」を見せてもらったんだよ

すぐに作ってもらう前に、「どういう感じになるかを先に教えて」と頼んだんだ。

AIは、完成したときの画面のイメージを絵で見せてくれたよ。

・各記事の下に「保存された割合」と「比べる日からの増えた数」が出る
・一番上に、全記事の合計の増えた数が出る
・ボタンを押すと、比べる日を選べる

これを見てから決めたことがあるんだ。保存された割合が20%以上なら緑にする、という目安だよ。これまでの記事で、よく保存されたものが25%くらいだったから、その手前にしたんだ。

⚠️ 絵を見てからだと、決めることがはっきりするんだよね。言葉だけで「いい感じにして」と頼んでいたら、この目安は決まらなかったと思うんだ。

3. 入れる前に、本物の画面で試してもらったんだよ

できあがったら、すぐChromeに入れたくなるよね。でもAIは先に本物の画面で試してくれたんだ。拡張機能の保存場所のかわりに、仮の入れ物を使ってね。

試してみて分かったことがあったよ。

・記事置き場の画面は、1ページに10本しか出ない。私の記事は16本ある
・だから2ページ目も、画面を開かずに裏で読みこむようにした
・前に手で取っておいた数字と比べて、増えた数が正しく出ることを確かめた

⚠️ 2ページ目のことは、試さなければ気づかなかったんだよ。1ページ目の10本だけを記録する道具になるところだったんだ。

4. ⚠️ 入れたのに「0件」だったんだよ

Chromeに入れて、ボタンを押したら「0件」だったんだ。

原因はこれだったよ。

拡張機能は、記事の管理の画面を開いたときに数字を記録するしくみ。
でも私は、拡張機能を入れる前から、その画面を開いていた。
入れる前から開いていたページでは、拡張機能は動かない。

ページを読み直したら、16本が記録されたんだ。

道具が壊れていたわけじゃなかったんだよ。「いつ動くのか」を知らなかっただけなんだ。だからボタンの画面に「0件のときは、ページを読み直してください」と出るようにしてもらったよ。同じところでつまずく人がいなくなるからね。

5. ⚠️ 「上位5を出して」が、行き違ったんだよ

次に私は「上位10個だけを、順位を付けて出力して」と頼んだんだ。

AIは、その場の会話に表を出してくれたよ。私はそれを見て「上位5の一覧にして」と言ったんだ。

するとAIは、拡張機能のボタンの画面に「上位5」を出すように作り直したんだよ。

⚠️ でも私が欲しかったのは、ダウンロードするファイル(CSV)を上位5だけにすることだったんだ。ボタンを押したら、全部の記録が入ったファイルが落ちてきて、そこで行き違いに気づいたんだよ。

振り返ると、こういうことだったんだ。

私の「出力して」 → 頭の中ではファイルのことだった
AIの「出力して」 → 会話に出すことだと受け取った
私の「一覧にして」 → 頭の中ではファイルのことだった
AIの「一覧にして」 → ボタンの画面のことだと受け取った

どちらも間違ってはいないんだよね。言葉があいまいだったんだ。

⚠️ 私が言うべきだったのは、「どこに・何を・何件」だったんだよ。

「CSVファイルに、保存された割合の高い順で、上位5件だけ、順位を付けて出して」

こう言えば、1回で伝わったと思うんだ。AIの側も、「画面とファイル、どちらのことですか」と一度聞いてくれたら行き違わなかったんだけどね。

最後は、CSVを上位5だけ(順位つき)にして、全部の記録は別のボタンで出せるようにしてもらったよ。

6. 安全のために、先に決めたことがあるんだよ

ブラウザに足す道具は、見ているページの中身を読めるんだ。だから作る前に、これだけは決めておいたよ。

・読むのは、自分の記事の管理画面に出ている数字だけ
・記録はこのパソコンのChromeの中だけ。外には送らない
・パスワードは使わない
・お店(Chromeウェブストア)には出さず、自分のChromeにだけ入れる

⚠️ 最後のは意外と知られていないんだ。自分で使うだけなら、お店に出さなくていいんだよ。Chromeの拡張機能の画面で「デベロッパーモード」をオンにして、フォルダを選ぶだけで入るんだ。

7. 最初の日に、もう役に立ったんだよ

入れた日に、さっそく分かったことがあったよ。

前の日に公開した記事が、公開1日で、読んだ人の4割が保存していたんだ。ほかの記事は、よく保存されたものでも2割台なんだよね。

手で数えていたら、きっと週末まで気づかなかったと思うんだ。見る手間が減ると、見る回数が増えるんだよ。見る回数が増えると、気づくのが早くなるんだ。

結論:自分の面倒を1つ、道具にしようか

今日の話をまとめるとこうだよ。

① 何を作るかは、自分がよく繰り返している面倒から選ぶ
② 作る前に、完成のイメージを見せてもらう。見てから決めることがある
③ 入れる前に、本物の画面で試してもらう(2ページ目のことはそこで分かった)
④ ⚠️ 「0件」は壊れたのではなく、いつ動くかを知らなかっただけ
⑤ ⚠️ 頼むときは「どこに・何を・何件」。「出力して」「一覧にして」は行き違う
⑥ 安全のために読む場所・保存する場所・送らないことを先に決める

私がいちばん覚えておきたいのは⑤なんだ。「出力して」は、言った本人の頭の中でしか意味が決まっていないんだよね。AIにも、人にも、同じことが起きるんだ。

後輩A君も、毎週同じことを手でやっているなら、それを1つ、道具にしてみようか。作れるかどうかより、何を作るかのほうが大事だよ。

よくある質問

Q1. プログラミングができなくても作れますか

作れたよ。私はAIに「何を作りたいか」と「どうなってほしいか」を話しただけなんだ。⚠️ ただ、できあがったものを試して「違う」と言うのは自分なんだよね。4章や5章のように、使ってみて初めて分かることがあるからね。

Q2. お店に出さないと使えないんですか

自分だけで使うなら、出さなくていいよ。Chromeのアドレス欄に chrome://extensions と入れて、右上の「デベロッパーモード」をオンにして、「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」から作ったフォルダを選べば入るんだ。

Q3. 拡張機能は危なくないですか

⚠️ 人が作った拡張機能は、何を読んで、どこに送っているかを確かめてから入れようか。自分で作るときも同じで、6章のように読む場所・保存する場所・送らないことを先に決めておくと安心だよ。パスワードを扱う道具は、私は作らないことにしているんだ。

Q4. どう頼めばいいですか

私はこう始めたよ。「Chromeの拡張機能を作ろうと思うんだけど、何を作ったら良いかな?」。AIがふだんの作業を知っていれば、そこから案を出してくれるんだ。⚠️ 作るものが決まったら、「どういう感じになるかを先に教えて」と頼んで、画面のイメージを見てから進めようか。
【本日のミッション:自分の面倒を1つ、書き出してみようか】

  • ☐ ブラウザで毎週同じように手でやっていることを、1つ書き出してみようか
  • ☐ AIに「これを道具にできる? どういう感じになるかを先に教えて」と聞いてみようか
  • ☐ 何かを頼むときは、「どこに・何を・何件」を一言そえてみようか
  • ☐ (後輩A君へ)道具ができたら、最初の1週間は毎日使ってみようか。⚠️ つまずくのは、たいてい使い始めのときなんだ。つまずいたところを直すと、次の人がつまずかない道具になるんだよ

📚 AI活用シリーズ(おすすめ)

▼ シリーズの全記事一覧を見る

コメント

タイトルとURLをコピーしました