おはよう、後輩A君。
10月8日に、Geminiの無料版の記事を出したんだ。その下書きを読み返していたとき、1か所で手が止まったんだよ。
右に行くほど、じっくり考えられるけれど、時間と手間がかかる
すぐ上の表を見ると、モデルは上から下に並んでいたんだ。⚠️ 「右」ではなく「下」だったんだよ。
小さな言い間違いだけど、なぜ起きたのかを考えたら、人に説明するときの大事なことが見えたんだ。今日はその話をするね。
1. 表は「下」、図は「右」だったんだよ
あの記事には、同じ3つのモデルが2か所に出てくるんだ。
表 → Flash-Lite、Flash、Pro が上から下へ
図 → Flash-Lite、Flash、Pro が左から右へ
書いた側の頭の中には、図の並びが残っていたんだね。だから表のすぐ下なのに、「右に行くほど」と書いてしまったんだ。
⚠️ でも、読む人がそのとき見ているのは表なんだよ。表には「右」に並んだモデルはないから、「右って、どこのこと?」となってしまうんだ。
2. 書いた人は、自分の頭の中の絵を見ているんだよ
この記事は、AIと一緒に書いたんだ。AIは表も図も作っていたから、両方を知っていたんだよね。
⚠️ 両方を知っている人ほど、混ざるんだと思うんだ。
読む人は、1つずつ順番に見ているよね。今見ているのは表だけで、図はまだ見ていないかもしれない。それなのに、書いた側は「全部知っている自分」の目で書いてしまうんだよ。
これはAIだけの話ではないんだ。人が手順書を書くときにも、同じことが起きると思うよ。
3. 気づけたのは、読む側の目で読んだからなんだよ
私が気づけたのは、プレビューで上から順番に読んでいたからなんだ。
表を見て、すぐ下の文を読んで、「あれ?」と思ったんだよね。読む人と同じ順番で読んだから、同じところでつまずけたんだ。
⇒ 書いた側が気づくには、一度、読む側の順番で読み直すしかないんだと思うよ。
4. 向きの言葉を使うときに、気をつけること
今回のことから、私が気をつけようと決めたことを書くね。
① 「右」「下」と書く前に、読む人が今どれを見ているかを考える
② 同じものを表と図の両方で見せるときは、並べる向きをそろえる
③ 向きの代わりに、名前で指す(「Flash-Liteから順に」のように)
③が、いちばん間違えにくいと思うんだ。「Flash-Lite、Flash、Proの順に」と書けば、表でも図でも同じ意味になるからね。
⚠️ それに、スマホで読む人の画面では、並び方が変わって見えることもあるかもしれないんだ。名前で指せば、どの画面でも伝わるよね。
5. 教えるときも、同じなんだよ
勉強会で画面を見せながら説明するときも、「右上のボタンを押して」と言うことがあるよね。
⚠️ でも、参加している人の画面と、私の画面が同じとは限らないんだ。パソコンの大きさが違えば、ボタンの場所もずれるからね。
⇒ だから、「右上の『共有』と書いてあるボタン」のように、場所と名前を両方言うようにしようと思うんだ。場所がずれても、名前で探せるからね。
6. ⚠️ AIが書いた文章で、間違いやすいところ
実は、AIと一緒に記事を書いていて、私が見つけた間違いは「右と下」だけではないんだ。この1か月で見つけたものを並べると、間違い方には型があると気づいたよ。
| 間違いの型 | 実際にあったこと | 見つけ方 |
|---|---|---|
| ① 向きの言葉(右・左・上・下) | 表は上から下なのに「右に行くほど」と書いた | その文のすぐ近くの表や図を見て、本当にその向きか確かめる |
| ② 1回の結果を「いつも」にする | 1つの場面で測っただけなのに「全部見える」と書いた。撮り直したら違った | 「全部」「必ず」「いつも」が出てきたら、どんな場面で確かめたかを聞く |
| ③ 数字の意味の取り違え | 「週4本」を上限だと読んで、「27本書いたのは守れなかった」と書いた。本当は下限だった | 数字が出てきたら、それは上限か、下限か、目安かを確かめる |
| ④ しくみの思い込み | 「Geminiがいつもの2人を覚えている」と書いた。本当は、私がGemに絵を登録していたから | 「AIが覚えている」「AIが分かっている」と書いてあったら、本当は何がそうさせているかを考える |
⚠️ どれも、文章としては自然で、すらすら読めてしまうんだよ。だから、文章だけ読んでいると見落とすんだ。
見つけられたのは、どれも表や図、実際の数字、自分の決めたことと、文章を並べて見たときだったんだよね。
⇒ AIの文章を読むときは、文章の中だけで正しいかどうかではなく、文章の外にあるものと合っているかを見る。これがいちばん効いたよ。
結論:向きは、相手が見ているものに合わせるんだよ
今日の話をまとめるとこうだよ。
① 表は「下」、図は「右」。同じものが2つの向きで並んでいた
② 書いた側は、頭の中の図を見て「右」と書いてしまった
③ 読む人は、今見ている表で考える。だから伝わらない
④ 気づけたのは、読む人と同じ順番で読み直したから
⑤ 向きより名前で指すほうが、間違えにくい
⑥ ⚠️ AIの文章は、向き・「いつも」・数字の意味・しくみで間違えやすい。文章の外にあるものと並べて確かめる
「右」も「下」も、たった1文字の違いだよね。でも、読む人が迷うかどうかは、その1文字で決まるんだ。
説明の向きは、自分の頭の中ではなく、相手が今見ているものに合わせる。それだけで、伝わり方が変わるんだよ。
よくある質問
Q1. AIに書いてもらった文章は、どう読み直せばいいですか
私は、プレビューで、上から順番に読むようにしているよ。⚠️ 書いた文章だけを読むと、表や図との食い違いに気づけないんだ。表や図と一緒に、読む人と同じ画面で読むのがおすすめだよ。6章の表の4つの型を、読むときの目印にしてみてね。
Q2. 向きの言葉は、使わないほうがいいですか
使ってもいいと思うよ。⚠️ ただ、使うときはすぐ近くの1つのものを指すときだけにしようか。離れたところにあるものや、2つあるものを指すなら、名前で指すほうが安全だよ。
Q3. 仕事の手順書でも同じですか
同じだと思うよ。⇒ 手順書で「右のボタン」と書くなら、ボタンに書いてある文字も一緒に書いておこうか。画面が少し変わっても、文字で探せるからね。
【本日のミッション:自分の説明の「右」「左」「上」「下」を探してみようか】
- ☐ 最近書いた手順書やメールから、「右」「左」「上」「下」を探してみようか
- ☐ それを読む人が、そのとき何を見ているかを考えてみようか
- ☐ 迷いそうなら、名前で指す書き方に直してみようか
- ☐ AIに書いてもらった文章から、「全部」「いつも」「覚えている」と数字を探して、本当にそうか確かめてみようか
- ☐ (後輩A君へ)人に説明する前に、一度だけ、相手と同じ順番で読み直してみようか。⚠️ 自分の頭の中の絵は、相手には見えていないんだよ
📚 AI活用シリーズ(おすすめ)

コメント