おはよう、後輩A君。
表の左に「番号」の列を作って、1と入れて、セルの右下の角を下に引っぱったことはあるかな。
1, 2, 3…と並んでほしいのに、1, 1, 1…と同じ数字がずらっと並んだことはないかな。
この引っぱる操作を「オートフィル」と言うんだ。今日は、どんなときに連番になって、どんなときにならないのかを、実際にエクセルで測って確かめたよ。
⚠️ 測ってみたら、同じ「1」でも、入れ方によって結果が変わったんだ。そこまで書くね。
1. 数字の1だけだと、コピーになるんだよ
こんな表で試したよ。A列が番号、B列が名前だね。
A2に1とだけ入れて、9行目まで引っぱったんだ。

A2に 1 だけ → ⚠️ 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1
⚠️ 全部1になったんだよ。
エクセルは、数字が1つだけだと「この数字を、下にもコピーしたいんだな」と受け取るんだ。どのくらい増やせばいいか、手がかりがないからね。
2. 1と2を入れて、2つ選んで引っぱると連番になるんだよ
次は、A2に1、A3に2を入れたんだ。そして2つのセルを両方選んでから引っぱったよ。

A2に 1、A3に 2 を入れて、2つ選んで引っぱる → ⭐ 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8
⭐ 連番になったんだ。
2つあると、エクセルは「1つ下に行くと1増える」という決まりを読み取るんだよ。
試しに、2と4を入れて引っぱったら、2, 4, 6, 8…と2ずつ増えたよ。最初の2つの差が、そのまま増える幅になるんだね。
⭐ コツは、1と2の2つとも選んでから引っぱることだよ。エクセルに、増え方の手がかりを2つ見せるんだ。
3. 引っぱったあとのボタンからも、連番にできるんだよ
1だけを入れて、マウスで引っぱってみたよ。やっぱり1, 1, 1と並んだんだ。
⭐ でも、よく見ると、引っぱった先の右下に小さなボタンが出ていたんだよ。

このボタンを押すと、こんな選び方が並んだよ。

✓ セルのコピー ← 最初はここにチェックが付いていた
連続データ
書式のみコピー(フィル)
書式なしコピー(フィル)
フラッシュ フィル
⚠️ 「セルのコピー」にチェックが付いているよね。1, 1, 1になったのは、エクセルがコピーを選んでいたからなんだ。
ここで「連続データ」を選んだら、こうなったよ。

連続データを選ぶ → ⭐ 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7
⇒ 1, 1, 1になってしまったら、消して入れ直さなくていいんだよ。引っぱったすぐあとに出るボタンから「連続データ」を選べば、連番に変わるんだ。
4. ⚠️ 同じ「1」でも、文字だと連番になったんだよ
ここが、今日いちばん面白かったところなんだ。
いろいろな「1」で、同じように1つだけ入れて引っぱってみたよ。

数字の 1 → ⚠️ 1, 1, 1…(コピー)
文字として入れた 1 → ⭐ 1, 2, 3…(連番)
第1回 → ⭐ 第2回、第3回…
1月 → ⭐ 2月、3月…
001(文字) → ⭐ 002、003…
⚠️ 数字の1だけがコピーになって、ほかは全部連番になったんだよ。
「文字として入れた1」は、見た目は数字の1と同じなんだ。でも、セルの左上に小さな緑の三角が付いているよね。これが「数字に見えるけど、文字ですよ」という印なんだ。
エクセルは、文字の中に数字があると、その数字を1つずつ増やしてくれるんだよ。「第1回」も「1月」も同じだね。
⇒ 「1を入れて引っぱったら、隣の人は2になったのに、私は1のままだった」ということが起きるのは、たぶんこれなんだ。入っている1が、数字か文字かが違うんだよ。
⚠️ ただし、文字の数字は計算に使えないことがあるんだ。合計が0になる記事で書いたとおりだね。番号の列なら困らないけれど、足し算に使う列で文字にするのはやめておこうか。
5. 行を消したとき、番号が抜けるんだよ
引っぱって作った連番には、もう1つ弱いところがあったんだ。
並べて比べるために、2つの作り方を横に置いたよ。
A列 引っぱって作った連番(1と2を選んで引っぱる)
B列 =ROW()-1 という式
ROWは「そのセルが何行目か」を返す関数だよ。2行目なら2を返すから、1を引くと1になるんだ。
最初は、どちらも1から8まで並んでいたよ。

ここで、高橋さんの行(4行目)を消したんだ。

引っぱった連番 → ⚠️ 1, 2, 4, 5, 6, 7, 8(3が抜けた)
ROW関数 → ⭐ 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7(詰まった)
⚠️ 引っぱって作った番号は、ただの数字として固まっているんだよ。行を消しても、残った数字はそのままなんだ。
ROW関数は、そのとき何行目にいるかで毎回計算し直すから、消したあとも1から順に並んだんだね。
⇒ 行を足したり消したりする名簿なら、ROW関数の番号のほうが手間がかからないよ。
6. ⚠️ 今日測れなかったこと
正直に書いておくね。
・測ったのはMac版のエクセルだよ。Windows版では測っていないんだ
・キーボードのキーを押しながら引っぱる方法は、試していないんだ
・ボタンの中の「書式のみコピー」「フラッシュ フィル」は、今日は試していないんだ
7. エクセルの記事、これで21本目だよ
数式をコピーしたらズレる → 引っぱると、式の中の場所がずれる
合計が0になる → 数字に見えて、文字だった
オートフィルが連番にならない(今日)→ 数字か文字かで、増え方が変わる
数式がズレる記事も、引っぱる操作の話だったよね。あのときは「ずれてほしくないのに、ずれた」。今日は逆で、「増えてほしいのに、増えなかった」なんだ。
⚠️ どちらも、エクセルはセルの中身を見て、どう引っぱるかを決めているんだよ。
結論:1つだけならコピー、2つ選べば連番なんだよ
今日測った結果をまとめるとこうだよ。
① ⚠️ 数字の1だけを引っぱると、1, 1, 1とコピーになる
② ⭐ 1と2を入れて、2つとも選んで引っぱると、連番になる
③ ⭐ 1, 1, 1になっても、引っぱった直後のボタンから「連続データ」で連番に変えられる
④ 2と4なら、2ずつ増える。最初の2つの差が増える幅になる
⑤ ⚠️ 同じ1でも、文字の1は連番になった。第1回・1月・001も連番になる
⑥ ⚠️ 引っぱって作った番号は、行を消すと抜ける
⑦ ⭐ =ROW()-1なら、行を消しても詰まって並ぶ
1, 1, 1と並んだとき、「エクセルが言うことを聞かない」と思いたくなるよね。
でもエクセルは、手がかりが1つしかなかったから、コピーしただけなんだ。2つ見せれば、ちゃんと決まりを読み取ってくれるんだよ。
連番にしたいなら、最初の2つを入れて、2つとも選んで引っぱる。それだけで、1, 1, 1にはならないんだよ。
よくある質問
Q1. 1だけ入れて連番にする方法はありますか
あるよ。1だけで引っぱったあと、右下に出る小さなボタンから「連続データ」を選ぶと、1, 2, 3…に変わったんだ。3章の画像のとおりだよ。⇒ ボタンを見落としそうなら、最初から1と2を入れて2つ選んで引っぱるほうが確実だよ。
Q2. 隣の人と同じようにやったのに、結果が違います
入っている1が数字か文字かを見てみてね。セルの左上に緑の三角があれば、文字の1だよ。文字の1は、1つだけでも連番になったんだ。
Q3. 1000行くらいの番号を振りたいです
私なら=ROW()-1を使うよ。今日の5章のとおり、行を消しても番号が詰まるからね。⚠️ 表の見出しが1行目にない場合は、引く数を変えてね。見出しが2行あるなら =ROW()-2 だよ。
Q4. 番号を「001」のように3けたにしたいです
今日の4章のとおり、文字として入れた001は、引っぱると002、003…と増えたよ。⚠️ ただ、先頭の0は消えやすいから、先頭の0が消える記事も見ておいてね。
【本日のミッション:1と2を入れて、2つ選んで引っぱってみようか】
- ☐ 新しいシートで、1だけを入れて引っぱってみようか。1, 1, 1になるのを見ておこう
- ☐ 次に、1と2を入れて、2つとも選んでから引っぱってみようか
- ☐ よく使う名簿の番号が、行を消したら抜ける作り方になっていないか見てみようか
- ☐ (後輩A君へ)エクセルが思いどおりに動かないときは、エクセルに何を見せたかを考えてみようか。⚠️ 手がかりが1つなら、エクセルはコピーしか選べないんだよ
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