おはよう、後輩A君。
毎月の表に1行足したのに、合計が変わらないことはないかな。数字はちゃんと打ったのに、合計だけが足す前のまま。あれ、気づかないまま人に渡してしまうと困るよね。
先に答えを言うね。Mac版のエクセルで、合計のすぐ上に手で打った行は、⭐ エクセルが合計の式を自分で直してくれたんだ。でも、⚠️ 表の先頭に足した行は、合計に入らなかったんだよ。そして、手で試した中では、そのときだけ、合計のセルの左上に緑の三角が出ていたんだ。
10月30日の夜から10月31日にかけて、私が手で打ったのと、命令(プログラム)で入れたのと、両方で試したよ。最後に、合計が変わらないときに疑う3つもまとめるね。
1. こんな表で試したんだよ
Mac版のエクセルで、こんな小さな表を作ったんだ。
A1 月 B1 金額
A2 4月 B2 1000
A3 5月 B3 2000
A4 6月 B4 3000
A5 7月 B5 4000
A6 8月 B6 5000
合計 =SUM(B2:B6) → 15000
15000は、1000+2000+3000+4000+5000 だよ。ここに9000の行を1行足して、合計が24000(15000+9000)になるかを見たんだ。足す場所を変えるたびに、シートを分けて1回ずつ試したよ。
それから、エクセルの設定に「データ範囲の形式および数式を拡張する」というものがあるんだ。私のエクセルでは、これがオンになっていたよ。⚠️ 読んだだけで、オフにして試してはいないんだ。
2. 合計のすぐ上に足した行は、エクセルが式を直したんだよ
まず、合計の行を右クリックして「挿入」を押したよ。合計のすぐ上に空いた行ができたから、そこに私が手で9000と打ったんだ。

合計の式 =SUM(B2:B6) → ⭐ =SUM(B2:B7)
合計 15000 → ⭐ 24000
⭐ 私は式をさわっていないのに、エクセルが合計の式を自分で直していたんだ。
もう1つ、合計と表のあいだに空いた行を1つあけておいた表でも試したよ。合計を8行目に置いて(式は =SUM(B2:B6))、空いていた7行目に手で9000と打ったんだ。
合計の式 =SUM(B2:B6) → ⭐ =SUM(B2:B7)
合計 15000 → ⭐ 24000
こちらも、エクセルが式を直して入ったよ。フィルタした行だけ合計する記事のQ2で、SUMの合計を置くなら表とのあいだに空の行を1つあけると書いたよね。その空いた行に手で打っても、合計にちゃんと入ったんだ。
⚠️ ただし、同じ「合計のすぐ上」でも、命令(プログラム)で数字を入れたときは、式は直らずに15000のままだったよ。合計のすぐ上では、エクセルが式を直したのは手で打ったときだけだったんだ。
3. ⚠️ 先頭に足した行は、入らなかったんだよ
次は、表の先頭だよ。見出しのすぐ下の2行目を右クリックして「挿入」を押して、空いた2行目に手で9000と打ったんだ。

合計の式 =SUM(B2:B6) → ⚠️ =SUM(B3:B7)
合計 15000 → ⚠️ 15000のまま
⚠️ 式の範囲が1行ずつ下にずれただけで、足した2行目の9000は入らなかったんだ。手で打っても、先頭に足した行には、エクセルは式を広げなかったんだよ。
しかも、合計は15000のまま、何事もなかったような顔をしているんだ。数字だけ見ていたら、気づけないよね。
4. そのとき、合計に緑の三角が出たんだよ
でもね、よく見ると目印があったんだ。先頭に足して入らなかったとき、合計のセルの左上に、小さな緑の三角が出ていたよ。

⭐ 2章で、手で打って入ったとき(合計の行に挿入したときと、空いた行に打ったとき)は、合計のセルに緑の三角は出ていなかったんだ。
手で打った3回では、こうだったよ。
合計の行に挿入して手で打った(24000) → 緑の三角なし
空いた行に手で打った(24000) → 緑の三角なし
先頭に手で足した(15000) → ⚠️ 合計のセルに緑の三角
合計が0になる記事でも、緑の三角の話をしたね。あのときは、文字として入った数字のセルに付く三角の話だったね。今日は、数字のほうではなく合計のセルに付いたよ。
⚠️ 三角の横に出るビックリマークのボタンは、今回は開いていないんだ。だから、エクセルがこの三角で何と言っていたのかは、確かめていないよ。
⇒ それでも、手で打った3回のうち、先頭に足して入らなかった1回だけで出たんだ。行を足したら、合計のセルに緑の三角が出ていないかを見るのは、いい合図になると思うんだよね。
5. 足した場所でくらべると、こうなったよ
今日の結果を、足した場所ごとに並べるね。どれも、足した数字は9000だよ。
| 足した場所 | 入れ方 | 合計の式 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 先頭(2行目に挿入) | 手で打った | =SUM(B3:B7) | ⚠️ 15000(入らない)・合計に緑の三角 |
| 途中(4行目に挿入) | 命令で入れた | =SUM(B2:B7) | 24000(入った) |
| 合計のすぐ上(合計の行に挿入) | 手で打った | =SUM(B2:B7) | ⭐ 24000(入った) |
| 合計のすぐ上(空いた行に打った) | 手で打った | =SUM(B2:B7) | ⭐ 24000(入った) |
| テーブルの集計行のすぐ上に挿入 | 命令で入れた | =SUBTOTAL(109,[金額]) | 24000(入った)・テーブルが A1:B8 に広がった |
⇒ 今日の試しで入らなかったのは、先頭に足したときだよ。⚠️ 毎月の表で、新しい月を上に足していく人は、特に気をつけようか。
表を「テーブル」にしておく話は、ピボットテーブルの元の表をテーブルにした記事と、条件付き書式の記事の7章に書いたから、そちらを見てね。
6. 合計が変わらないときは、3つで見分けるんだよ
合計が思った数字にならないとき、疑うところは3つあるんだ。
| 疑うこと | 見るところ | くわしい記事 |
|---|---|---|
| ① 合計の範囲が、足した行まで届いていない | 合計のセルを選んで、上の数式バーの式の範囲が足した行まで届いているか。先頭に足したときは、合計に緑の三角が出た | 今日の記事 |
| ② 計算が止まっている | 画面の下の帯に「再計算」と出ていないか。合計のセルに緑の三角が出たこともある | 再計算されない記事 |
| ③ 数字が文字として入っている | 数字が左に寄っていないか。数字のセルに緑の三角がないか | 合計が0になる記事 |
⚠️ 緑の三角は、①は今日の試しで、②は再計算されない記事で、どちらも合計のセルに出たんだ。③は数字のセルに付く三角の話を、合計が0になる記事に書いたよ。合計のセルに三角があったら、まず画面の下に「再計算」がないか、次に数式バーの範囲を見ようか。
7. ⚠️ 今日測れなかったこと
・測ったのはMac版のエクセルだよ。Windows版は試していないんだ
・設定「データ範囲の形式および数式を拡張する」をオフにしたときは試していないよ。だから、この設定が、エクセルが式を直すことに関係しているのかは分からないんだ
・緑の三角の横に出るビックリマークのボタンの中身は、開いていないよ
・2行以上をまとめて足したときは、試していないんだ
・行を挿入せずに、表のいちばん上(見出しの上)に足したときは、試していないよ
・表の途中とテーブルは、命令で入れて試しただけなんだ。手で打つのは試していないよ
・緑の三角を見たのは、先頭に手で足した1回だけだよ。命令で入れた試しでは、三角が出たかを確かめていないんだ
8. エクセルの記事、これで29本目だよ
前の28本目は、「読み取り専用」で開いたエクセルの話だったね。あのときは、直す前に、窓のいちばん上を見る、だったよ。
今日も、見る場所の話なんだ。
行を足したら → 合計のセルを見る
緑の三角があったら → 画面の下に「再計算」がないか見て、次に数式バーの範囲が足した行まで届いているか見る
今日、先頭に手で足して入らなかったときは、小さな目印が出ていたんだよ。
結論:先頭に足した行は、合計に入らなかった。そのとき出た緑の三角を見逃さないようにしようか
今日試した結果をまとめるとこうだよ。
① 合計のすぐ上に手で打った行は、エクセルが式を =SUM(B2:B7) に直して、24000になった
② 先頭に足した行は、手で打っても入らず、式は =SUM(B3:B7) にずれただけで15000のままだった
③ 手で打った3回のうち、先頭に足して入らなかった1回だけで、合計のセルの左上に緑の三角が出た
④ 命令で数字を入れたときは、合計のすぐ上でも入らなかった
⑤ 合計が変わらないときは、範囲・再計算・文字の数字の3つで見分ける
合計は、入らなくても数字をそのまま出しているんだ。だからこそ、行を足したら合計のセルを一度見る。それだけで、足したはずの数字が抜けたまま渡してしまうのを防げるんだよ。
A君も、次に行を足すとき、合計のセルの左上を見てみようか。
よくある質問
Q1. 下に足すときは、もう気にしなくていいですか
今日の試しでは、合計のすぐ上に手で打ったときは、エクセルが式を直してくれたよ。でも、これはMac版で、設定「データ範囲の形式および数式を拡張する」がオンのときに、1行だけ足して試した結果なんだ。⚠️ しかも、命令で数字を入れたときは、同じ場所でも入らなかったよ。試したのは、手で打つのと命令で入れるのの2つだけなんだ。⇒ 下に足すときも、合計のセルを一度見るのは続けようか。
Q2. ピボットテーブルの総計を、SUMの合計と比べるようにしています
ピボットテーブルが古いままの記事のQ1で、総計を元の表の合計(=SUM)と比べようと書いたね。そのとき、⚠️ 比べる相手のSUMが、足した行まで届いているかも見ておこうか。今日の先頭の例みたいに、SUMのほうが足した行を入れていないこともあったからね。合計のセルを選んで、数式バーの式の範囲を見れば分かるよ。
Q3. 表をテーブルにしておけば、安心ですか
今日は、テーブル(集計行あり)の集計行のすぐ上に行を入れたら、24000になって、テーブルも A1:B8 に広がったよ。ただ、⚠️ これは命令で入れて試しただけで、手で打つのや、テーブルの先頭に足すのは試していないんだ。テーブルの話は、ピボットテーブルの元の表をテーブルにした記事にくわしく書いたよ。
【本日のミッション:行を足したら、合計のセルを見てみようか】
- ☐ 行を足したら、合計のセルの左上に緑の三角が出ていないか見てみようか
- ☐ 合計のセルを選んで、数式バーの式の範囲が足した行まで届いているか見てみようか
- ☐ 表の先頭に行を足したときは、特に合計の式を確かめてみようか
- ☐ (後輩A君へ)合計が変わらなかったら、範囲・再計算・文字の数字の3つを見てみようか。今日は、小さな目印が出ていたんだよ
📚 AI活用シリーズ(おすすめ)

コメント