AIで240分が90分に。浮いた150分で、世田谷区は考える仕事をしたんだよ

ホワイトボードの棒グラフで240分が90分に。浮いた150分に電球。キャッチは「150分は、考える仕事へ」 AI活用

おはよう、後輩A君。

今日は、AIのニュースを1つ紹介するね。東京の世田谷区が、AIを仕事に使って約2900時間を減らした、という話なんだ。

このニュースの見出しは「新たな課題」の話になっているよ。でも私は、読んでいい知らせだと思ったんだよね。今日は、AIで浮いた時間をどこに回すか、という話をするね。

1. 世田谷区は、AIで約2900時間を減らしたんだよ

出どころは、10月19日に出たこの記事だよ。

ITmedia ビジネスオンライン「AI活用で約2900時間削減した世田谷区、しかし『確認と修正の負担』増加 新たな課題どう対応?」
(1ページ目・2ページ目)

もとになったのは、8月26〜27日の「AI博覧会 Summer 2026」での発表なんだ。話したのは、世田谷区でデジタル化を進める課(DX推進担当課)の職員だよ。

世田谷区は、AIエージェントの機能がある「Genspark」という道具を入れて、どれくらい役に立つかを確かめてきたんだ。AIエージェントは、調べものや資料づくりを、まとめて進めてくれるAIのことだよ。

結果は、こうだったんだ。

・AIを使った仕事:14
・期間:約3か月
・減った時間:合計 約2900時間

2. 240分が90分に。浮いた150分は、考える仕事に回したんだよ

私がいちばん大事だと思ったのは、この例なんだ。

仕事:いくつもの計画を見て、中身を整理する
かかる時間:240分 → 90分
⇒ 浮いた150分を、中身を考えることや、話し合うべき点を洗い出すことに使った

⭐ 浮いた時間を、考える仕事に回したんだよ。

話した職員も、区民にもっと良いサービスを届けるための考えに時間を使えた、良い事例だった、と話しているよ。

もう1つ、記事の1ページ目に大事なことが書いてあったんだ。AIを入れてみて分かったのは、時間を使っていたのが、文書を書くことだけじゃなかった、ということなんだよ。

・書く前やあとに、資料を比べる・整理する
・見た目を整える

⇒ AIで速くなったのは、この「比べる・整理する・整える」のところなんだ。

3. 見出しは「課題」の話。でも、私は良い知らせと読んだんだよ

記事の後ろのほうには、こんな話も出てくるんだ。担当の職員の言葉だよ。

「必ずレビューしなければなりません。そして、業務知識や自身の観点などがなければ、レビューしても良い資料はできません」

レビューは、できたものを見直して確かめることだよ。AIは資料をすぐに作ってくれる。でも、そのぶん確かめて直す手間は増えた、という話なんだ。

職員が必ず確かめているのは、こんなところだそうだよ。

・事実や数字が正しいか
・権利の問題がないか
・AIに入れた情報が、外に出してよいものか
・外に出す文の言い方に、問題がないか

見出しは、この確かめる手間が増えたことを、新しい課題として書いているんだ。

でもね、私はこのニュースを読んで、こう思ったんだよ。

「人間がやるべき仕事が変わってきたってことだよね。いいことだと思ったよ」

世田谷区では、比べる・整理する・整えるところをAIが速くして、人は考えることと確かめることに時間を使うようになった。⇒ 人の仕事の中身が変わったんだよ。それは、悪いことじゃないと思うんだよね。

4. 私の仕事も、手を動かす時間が減ったんだよ

これは、世田谷区だけの話じゃないんだ。私も、AIエージェントを使って仕事をしているよ。そこで感じていることは、こうなんだ。

「AIエージェントを使うようになって、手を動かす時間が減ったよね。その分、考えることや確認することが自分の仕事になったよ。」

今の私の仕事の流れは、4つなんだ。

① 何をAIにやらせるかを考える
② AIエージェントにやらせる
③ どうやって確かめるかを決めて、確かめる
④ 公開する

⇒ ②はAIがやるけれど、①と③は私の仕事なんだよ。世田谷区の話と、同じ形をしているよね。

確かめ方については、前に書いたこの2本も読んでみてね。

ブログで同じ話の記事を2本出していたんだよ。見つけたのは、書いた側じゃなかった
AIへの頼み方より、受け取り方だよ

5. 仕事を覚えることは、確かめる力のもとになるんだよ

3章の職員の言葉を、もう一度見てみようか。仕事の知識や自分の見方がなければ、見直しても良い資料にはならない、と言っていたよね。

記事には、こんな話もあったんだ。

・AIを、仕事の手順そのものに組みこめている例は、まだ少ない
・仕事の知識の深さと、それを言葉にできるかで、AIが作るものは大きく変わる

⇒ AIが作ったものが正しいかを見分けるには、その仕事を知っていないといけないんだ。

だから後輩A君、若いうちに仕事を覚えることは、確かめる力のもとになるんだよ。AIが作ってくれる時代になっても、それは無駄にならないんだ。

6. ⚠️ この記事からは分からないこと

1つ、気をつけてほしいことがあるんだ。

⚠️ 約2900時間や150分が、確かめる時間を引いたあとの数字なのかは、記事に書いていない

だから「確かめる手間を差し引いても、これだけ得した」とは、この記事からは言えないんだよ。私も、そこは分からないと書いておくね。

結論:確かめる負担が増えたのは、1つ上のステージに進んだしるしなんだよ

今日の話をまとめるとこうだよ。

① 世田谷区は、14の仕事で約3か月、合計約2900時間を減らした
② 240分が90分になり、浮いた150分を考える仕事に回した
③ AIが速くしたのは、比べる・整理する・整えるところ
④ そのぶん、確かめて直す手間は増えた
⑤ 確かめるには、仕事の知識が要る

「確かめる負担が増えた」と聞くと、しんどい話に聞こえるかもしれないね。でも私は、こう思うんだ。

「いいことじゃないの?1つ上のステージに進んだってことだよね」

後輩A君にやってほしいのは、自分の仕事を2つに分けてみることなんだ。

AIに渡すほう 人が持つほう
比べる・まとめる・整える 考える・確かめる
(世田谷区の例)資料を比べる・整理する・見た目を整える (世田谷区の例)中身を考える・話し合うべき点を洗い出す・事実や数字を確かめる

だから後輩A君も、AIで浮いた時間は、考える仕事に回そうか。

よくある質問

Q1. 確かめる手間が増えるなら、AIを使っても得しないんじゃないの?

世田谷区でも、確かめて直す手間は増えたと話しているよ。⚠️ ただ、約2900時間や150分が、確かめる時間を引いたあとの数字なのかは、記事に書いていないんだ。だから、差し引きで得したかどうかは分からないよ。私は、手間が増えたことを、人の仕事が1つ上に進んだしるしだと見ているんだ。

Q2. AIが資料を作ってくれるなら、仕事を覚えなくてもいいの?

そうはならないと思うんだ。担当の職員は、仕事の知識や自分の見方がなければ、見直しても良い資料にはならない、と話しているよ。仕事を覚えることは、確かめる力のもとなんだ。

Q3. 何からAIに任せればいいの?

まずは「比べる・まとめる・整える」のほうからにしようか。世田谷区でも、時間を使っていたのは、書く前やあとに資料を比べて整理することや、見た目を整えることだったんだ。「考える・確かめる」は、人が持っておこうか。

【本日のミッション:自分の仕事を2つに分けてみようか】

  • ☐ 自分の仕事を書き出して、「比べる・まとめる・整える」と「考える・確かめる」に分けてみようか
  • ☐ AIに渡すのは、「比べる・まとめる・整える」のほうから始めてみようか
  • ☐ 浮いた時間を、何を考えることに使うかを決めてみようか
  • ☐ (後輩A君へ)確かめる手間が増えたら、それは1つ上のステージに進んだしるしなんだよ。そのために、今のうちに仕事をしっかり覚えようか

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