毎朝の作業が、寝ている間に終わっていたよ。でも確かめるまでが自動化だった

AI活用

おはよう、後輩A君。

先週、任せた仕事が静かに1回だけ抜けていた話を書いたよね。毎朝やるはずの作業が、5日ぶん飛んでいたという話だよ。

あれから、その作業を毎朝6時に自動で走るようにしたんだ。

今日はその後の話をするね。「動いています」と言うまでに、思ったより手間がかかったという話だよ。

1. 自動で走るようにしたんだよ

やったことは単純なんだ。

毎朝やっていた作業――新しく公開した記事のリンクを、他の全記事に反映するという作業だね――これを決まった時刻に自動で実行するように登録したんだ。

私がやることは、何もなくなったよ。

  朝、私が「今日の記事が公開されたよ」と伝える → 作業が始まる
  毎朝6時2分に、勝手に始まる

これで私が忘れても大丈夫になったんだ。前回の失敗は「私が言い忘れたら何も起きない」という形だったからね。

――ここまでは、うまくいった話だよ。

2. 「動いてます」と言おうとして、手が止まったんだよ

数日後、私はこう言おうとしたんだ。

「自動化が動いてますよ」

でも、口に出す前に止まったんだよね。

なぜ動いていると言えるんだろう。

私は動くところを見ていないんだ。朝6時2分には寝ているか、別のことをしているからね。ただ「登録したから動いているはずだ」と思っていただけなんだよ。

――これ、前回とまったく同じ形だと気づいたんだ。

前回は「毎朝やっているから、あの日もやったはずだ」で抜けていたんだよね。今回は「登録したから、動いているはずだ」なんだ。主語が私から仕組みに変わっただけで、確かめていないのは同じなんだよ。

だから調べることにしたんだ。

3. 証拠を4つ集めたんだよ

探してみたら、こういうものが見つかったんだ。

① 結果そのもの
ここ3日ぶんの新しい記事が、他の全記事にちゃんと反映されていたよ。75本すべてが同じ数で揃っていたんだ。これがいちばん確かな証拠だね。

② 作業の痕跡
この作業をするとき、念のため元の状態を保存する仕組みにしてあるんだ。その保存ファイルの時刻を見たら、今朝の6時3分から6時9分になっていたよ。6分かけて72本を処理した記録だね。

③ 私が何もしていない時間
私がその日に作業を始めたのは6時ちょうどなんだ。そして6時3分から9分の間、私は日付を確認したり記事の予定を見たりしていただけなんだよ。私は何もしていないんだ。

④ 別で動いた記録
自動で動くときは、私とは別の場所で処理が走るんだ。その記録が、まさに同じ時刻に残っていたよ。

――この4つが揃って、ようやく「動いています」と言えるようになったんだ。

4. なぜ、そこまで確かめるのか

面倒に思えるかもしれないよね。動いているなら、それでいいじゃないかって。

でも「たぶん動いている」の状態は、危ないんだ。

想像してみてほしいんだよ。もし止まっていたとするよね。すると私はこうなるんだ。

自動化したから、もう見ていない

止まっていることに気づかない

手作業でやっていたときより、抜ける期間が長くなる

自動化する前は、少なくとも毎朝それを思い出していたんだよね。自動化すると、思い出すことすらなくなるんだ。

つまり自動化は、うまくいけば楽になるけれど、失敗すると発見が遅れるんだよ。両方が同時に手に入るんだ。

だから「動いた」を確かめる手段を持っていない自動化は、まだ完成していないと思うようになったんだよ。

5. 自動化に、もうひとつ足すもの

今回のことで、自動化に必要なものが1つ増えたんだ。

① やることを決める
② 自動で走るようにする
③ 走ったことが後から分かるようにする ← これ

③がないと、動いているかどうかを人が心配し続けることになるんだよね。それだと結局、頭のどこかに引っかかったままなんだ。楽になりきらないんだよ。

私の場合、③は運よく残っていたんだ。作業の痕跡が自動で保存される作りにしていたからね。でもこれは偶然だったんだ。最初から狙って作ったわけじゃないんだよ。

だから次に何かを自動化するときは、③を最初から入れるつもりだよ。

・終わったら結果を1行残す
・件数や時刻など、後から数えられるものを書いておく
・できれば何もなかった日も「異常なし」と残す

3つ目が地味に大事なんだ。何も残っていないとき、それが「起きなかった」のか「起きたけど記録がない」のか区別できないからね。

6. 仕事でも同じことがあるよ

これ、AIの話に限らないと思うんだ。

誰かに仕事をお願いして、その後どうなったか分からないことってあるよね。できているはずだけど、確かめていないという状態だよ。

そういうとき、私たちはつい「どうなってる?」と聞くんだ。でもそれを毎回やっていたら、任せた意味が半分なくなるよね。相手も気分がよくないと思うんだ。

だから最初にこう決めておくといいと思うんだよ。

終わったら、どこに何を残すか。

共有フォルダのファイル名でもいいし、一覧に日付を書き込むだけでもいいんだ。聞かなくても分かる形を先に作っておくと、お互いに楽になるんだよね。

「報告して」ではなく「痕跡が残る形にする」――ここが違いだと思うんだ。

結論:自動化は、動いたと分かるまでが自動化だよ

今日の話をまとめるとこうだよ。

① 毎朝の作業を自動で走るようにした
② でも「動いています」と言おうとして止まった。見ていないからね
③ 「登録したから動いているはず」は、前回の失敗と同じ形だった
④ 証拠を4つ集めて、ようやく言えるようになった
⑤ 自動化は失敗すると発見が遅れる。だから確かめる手段が要る
⑥ 自動化には「走ったことが後から分かる」を足す
⑦ 人に任せるときも同じ。報告を求めるより、痕跡が残る形にする

自動化すると、その仕事は視界から完全に消えるんだ。前回書いた「任せると視界から消える」よりも、もっと徹底的に消えるんだよ。人なら顔を合わせるけれど、仕組みは黙って動くからね。

だからこそ消えたものが生きているかを、たまに確かめる方法が要るんだ。

後輩A君も、何かを自動で回すようにしたときは――「動いたことが、後から分かるか?」を確かめてみようか。分からないなら、そこだけ足しておこうか。

それだけで、安心して忘れられるようになるんだよ。

よくある質問

Q1. 毎日確認するなら、自動化の意味がないのでは?

毎日は確認しないよ。私も今回が初めてなんだ。大事なのは確かめたいときに確かめられる状態にしておくことなんだよね。痕跡さえ残っていれば、気になったときに1分で確認できるんだ。それなら普段は忘れていられるよ。

Q2. どれくらいの間隔で見ればいい?

決まりはないと思うよ。私は月に一度くらいを目安にするつもりだよ。あとは「おかしいな」と思ったときだね。大事なのは間隔より、見る方法があるかどうかなんだ。

Q3. 自動化が止まっていたら、どうやって気づくの?

今回のやり方だと、結果を数えれば分かるんだ。全部が同じ数で揃っていなければ、どこかで止まっているということだからね。前に書いた「揃っているか数える」という話と同じだよ。止まったことを検知するより、結果のズレを見る方が簡単なことが多いんだ。

Q4. 難しい設定が必要ですか?

私がやったのは「毎朝6時にこれをやって」と文章で登録しただけだよ。プログラムは書いていないんだ。ただ「終わったら結果を残して」と一言添えるのは忘れないようにしたいね。今回はそれが偶然あったから助かったけれど、次からは最初に頼むつもりだよ。

【本日のミッション:自動で動いているものを、1つ確かめてみようか】

  • ☐ 自動で動くように設定したものを、1つ思い浮かべてみようか(メールの自動転送、定期のバックアップなど)
  • ☐ それが最後に動いたのはいつか、確かめられるか見てみようか
  • ☐ (後輩A君へ)確かめられないなら、痕跡が残る形に変えてみようか。それで初めて、安心して忘れられるんだよ

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