おはよう、後輩A君。
このブログで、いちばん多くの人の目に触れている記事がどれか――先日、数字をきちんと並べて調べたんだ。
そうしたら、はっきりしたんだよ。みずほ銀行の口座を解約した体験談だね。3ヶ月で526回も検索結果に表示されていた。ブログ全体の表示が1,230回だから、4割以上をこの1本が稼いでいることになる。
堂々の1位だよ。……でもね、クリックされた回数は14回しかなかったんだ。
今日はこの話をするよ。数字を並べたら、私の思い込みがひとつ壊れた話だね。
1. 表示は1位。でもクリックは、あの記事に負けていたんだよ
まず数字を並べてみるね。うちのブログで、クリックが多かった上位の記事だよ。
Excelの指数表示を直す記事
クリック19回 / 表示185回 / CTR 10.3%みずほ銀行の解約体験談
クリック14回 / 表示526回 / CTR 2.7%Sunoのカバー機能の記事
クリック8回 / 表示35回 / CTR 22.9%
CTRというのは「表示された回数のうち、何%がクリックされたか」だよ。100回表示されて5回クリックされたら5%だね。
見てほしいのは、みずほの記事だよ。表示回数はExcelの記事の3倍近いのに、クリックは少ないんだ。CTRにすると4分の1だね。
そしていちばん驚いたのが、Sunoの記事だよ。表示はたった35回。みずほの15分の1しかない。それなのに8人がクリックしているんだ。CTR 22.9%――表示された4回に1回は読まれているということだね。
2. 「順位が低いからだ」と思っていたんだよ
この差を見たとき、私が最初に考えたのはこうだったよ。
みずほの記事は順位が低いんだろうな。
検索結果の下の方にあるから、表示はされてもクリックされないんだ。
もっともらしいよね。順位が低ければクリックされない――当たり前の話に思える。
でも、せっかくなので順位も調べてみたんだ。そうしたら、こうだったんだよ。
みずほの記事 …… 10.1位
Excelの記事 …… 11.9位
――みずほの記事の方が、順位が上だったんだよ。
私はここで手が止まったよ。順位は上、表示も3倍。それでクリックが少ない。順位のせいにはできなくなったんだ。
思い込みが壊れた瞬間だったね。順位を上げれば読まれる、というのは本当ではなかったんだよ。
3. 差は「探しているもの」と「置いてあるもの」だったんだよ
じゃあ何が違うのか。どんな言葉で検索されているかを見たら、答えが出てきたよ。
みずほの記事に人が来ている、いちばん多い検索語はこれだったんだ。
「みずほ銀行 解約 ラッシュ」
これ、何を知りたい人だと思う?
「みんな解約してるって聞いたけど、本当なの?」――そういうニュースとして気になっている人だよね。世の中の動きを確かめたい人なんだ。
でも私の記事は何かというと、解約の手順書なんだよ。持ち物はこれ、窓口ではこうする、待ち時間はこれくらい――そういう内容だね。
つまり、こうなっていたんだ。
検索した人 …… 「本当なの?」が知りたい
私の記事 …… 「やり方」が書いてある
探しているものと、置いてあるものが違ったんだよ。だから表示はされる(Googleは関連があると判断している)けれど、タイトルを見た人が「これは自分が知りたいことじゃないな」と通り過ぎていたんだ。
一方、CTR 22.9%だったSunoの記事はどうか。検索語はこうだったよ。
「suno ai カバー やり方」
やり方が知りたい人が来て、やり方が書いてある記事を見つけている。だから4回に1回もクリックされるんだ。ぴったり合っているんだよね。
4. 「表示が多い=良い」ではないんだよ
ここから、もうひとつ気づいたことがあるんだ。
私はずっと表示回数を成果だと思っていたんだよ。たくさん表示されている記事は、良い記事なんだと。
でも今回の数字を見ると、そうとも言えないんだよね。
表示526回でクリック14回(みずほ)
表示35回でクリック8回(Suno)
表示は15分の1なのに、クリックは半分以上ある。効率でいえば、圧倒的にSunoの記事の勝ちなんだ。
これ、こう言い換えられると思うんだよ。
たくさんの人に見られることと、必要な人に届くことは、別のことだ。
みずほの記事は、たくさんの人の前に出ている。でもその大半は「自分が探しているものではない」と判断して去っていく人なんだよね。表示回数という数字だけを見ていると、この差がまったく見えないんだ。
5. 私がやったこと、これからやること
分かったので、対策を打ったよ。まず今回やったのはタイトルの直しだね。
調べてみたら、私のつけていた検索用のタイトルは40字あったんだ。でも検索結果に表示されるのは30字くらいまでなんだよね。つまり――
私が書いたタイトル 「……手順を実体験で解説【持ち物3点・待ち時間2時間】」
実際に見えていた 「……手順を実体験で解説…」
いちばん見せたかった「2時間待ち」が、そもそも見えていなかったんだよ。これは単純なミスだね。30字に詰め直して、数字を前半に持ってきたよ。
でも正直に言うと、これで解決するとは思っていないんだ。本当の原因は、検索意図とのズレの方だからね。
だから次にやるのは、記事の中身を検索意図に寄せることだよ。「解約ラッシュって本当?」と思って来た人に向けて、私が窓口で実際に見た様子を書き足すつもりなんだ。混んでいたのか、どんな人がいたのか。それは私にしか書けないことだからね。
タイトルだけ変えても、中身が違えば長続きしない――今回いちばん腹に落ちたのはここだったよ。
6. これ、仕事の資料でもまったく同じなんだよ
最後に、後輩A君の仕事の話に引き寄せておくね。
これ、資料やメールでも完全に同じことが起きているんだよ。
全員に配られたけれど、誰も開かない資料
1人しか見ないけれど、その人が毎日開く手順書
前者は「表示526回・クリック14回」だよね。後者は「表示35回・クリック8回」なんだ。どちらが仕事の役に立っているかは、考えるまでもないよね。
メールの件名も同じだよ。開かれない件名は、送っていないのとほとんど同じなんだ。「ご報告」「ご連絡」だけの件名で送ったメールが埋もれた経験、後輩A君にもあるんじゃないかい。
大事なのは受け取る人が何を知りたいかから逆算することなんだよね。自分が伝えたいことを並べるんじゃなくて、相手が探しているものを、探している言葉で置く――これに尽きるんだ。
結論:見られた数ではなく、届いた数を見ようか
今日の話をまとめるとこうだよ。
① 表示回数が1位の記事は、クリック率が最下位クラスだった
② 順位のせいだと思ったが、その記事の方が順位は上だった
③ 差は「探しているもの」と「置いてあるもの」のズレ
④ 表示が多い=良い、ではない。届いた数を見る
⑤ タイトルは30字以内。強い情報ほど前半に置く
⑥ でも本丸は中身。タイトルだけ変えても長続きしない
数字を並べるって、地味な作業なんだよ。でも今回、私は自分の思い込みをひとつ失ったんだよね。「順位を上げれば読まれる」――そう信じていたけれど、目の前のデータがそれを否定したんだ。
こういう時、正直ちょっと悔しいよ。でも思い込みが1つ減ったということは、次から間違った努力をしなくて済むということでもあるんだよね。順位を上げる努力ばかりしていたら、私はずっと空回りしていたと思うんだ。
後輩A君も、何かがうまくいかないとき、「もっと頑張る」の前に、数字を並べてみようか。頑張る方向が間違っていないかを、先に確かめるんだよ。前にSEOの結果を報告した記事でも書いたけれど、数字は励ましてくれないけれど、嘘もつかないんだよね。
よくある質問
Q1. CTRって、どのくらいあれば良いの?
一般には順位によって目安が変わるので、他人と比べる意味はあまりないんだ。大事なのは自分のサイトの中で並べ替えることだよ。同じくらいの順位なのにCTRが大きく違う記事があれば、そこに何か理由があるということだね。私の場合は「10.3%と2.7%」という3倍以上の開きが、考えるきっかけになったよ。
Q2. 検索意図とズレている記事は、書き直すべき?
全部書き直す必要はないよ。私がやろうとしているのは「足す」ことだね。手順書としての価値はそのまま残して、「本当なの?」に答える部分を追加するんだ。もともとの読者を切り捨てずに、新しい入口を作る――このやり方が安全だと思っているよ。
Q3. 表示が少ない記事は、価値が低いということ?
まったく逆のこともあるよ。今回のSunoの記事は表示35回だけれど、CTR 22.9%なんだ。これは「表示さえ増えれば化ける」という意味だよね。むしろ伸ばす価値が高い記事だと分かったんだ。表示が少ない記事を見つけたら、捨てる前にCTRを見てみるといいよ。
Q4. こういう数字は、どのくらいの頻度で見ればいい?
私は月に1回くらいでちょうどいいと思っているよ。毎日見ても数字はほとんど動かないし、一喜一憂して疲れるだけなんだよね。ただし何か手を打ったときは、2週間後に必ず見る――これは決めているよ。打った手が効いたかどうかを確かめないと、次に何をすればいいか分からなくなるからね。
【本日のミッション:頑張る前に、数字を並べてみようか】
- ☐ 自分が「うまくいっていない」と感じていることを1つ選んで、関係する数字を並べてみようか
- ☐ 資料やメールを送るとき、相手が探している言葉がタイトルに入っているか確かめてみようか
- ☐ (後輩A君へ)思い込みが1つ壊れるのは、悔しいけれど得なことなんだよ。間違った方向に頑張らずに済むからね
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