おはよう、後輩A君。
昨日の夜、私のYouTubeチャンネルの「応援歌シリーズ」が20曲目を迎えたんだよ。7月の頭に1曲目の「もう一歩だけ」を出してから、ほぼ毎日、夕方6時に1曲ずつ。よく続いたなあと自分でも思うんだよね。
今日は、AIと一緒に20曲作ってきて分かったことを5つ、正直に書き残しておくよ。以前BGMを22曲作った話をしたけど、今回はボーカル曲——「歌」を作り続けた話だよ。音楽をやらない人にも効く発見があるはずだよ。
1. 発見①:曲選びが「耳」から「データ」になったんだよ
AI作曲のSunoは、1回の生成で2つの候補を作ってくれるんだよ。最初のころは2案を聴き比べて「なんとなくこっち」で選んでいたんだけど、20曲もやると耳が疲れて、判断がブレるんだよね。
そこで途中から、Claudeに音声を分析してもらって数字で選ぶようにしたんだよ。見るのは主に2つ。
- 音量の起伏(ダイナミクス):静かなところと盛り上がりの差がどれだけあるか。差が小さい曲は、聴くとのっぺりしているんだよ
- 盛り上がりの位置(ピーク位置):曲のどのあたりで一番盛り上がるか
20曲分のデータでハッキリした法則があってね。「盛り上がりの頂点が、曲の8割あたりに来る候補」を選ぶと外れが少ないんだよ。物語と同じで、クライマックスは終盤にあるのがいい。序盤でピークが来る候補は、聴くと途中で失速して感じるんだよね。
面白いのは例外もあることだよ。おやすみ前に聴く子守唄系の曲を作ったときは、この法則の真逆で「最後まで盛り上がらない候補」が正解だったんだよ。数字は万能の答えじゃなくて、「この曲は何のための曲か」とセットで初めて役に立つんだよね。
2. 発見②:タイトルは、読点ひとつで変わるんだよ
「今日ははなまる」——ちょっと読みにくいよね。「は」が2回続くから、目が引っかかるんだよ。だから「今日は、はなまる」にしたんだよ。読点をひとつ打つだけで、すっと読めるようになる。
「ちゃんと、伝わってるよ」という曲も同じ理屈だよ。読点には「間」を作る力があって、歌のタイトルだと、その間がそのまま感情になるんだよね。
AIは曲を作ってくれるけど、こういう最後のひと磨きは人間の仕事なんだよ。20曲やって、私が一番時間をかけているのは、実はこの数文字の部分かもしれないんだよ。
3. 発見③:シリーズは「対(つい)」で設計すると強いんだよ
20曲をバラバラに作ったわけじゃなくてね。途中から「対になる曲」を意識して設計しているんだよ。
- 「金曜日の夜に」(1週間おつかれさま)⇔「日曜日の夕方」(明日が少し重い)⇔「月曜日の夜」(一番長い一日をやりきった)——曜日の三部作だよ
- 夜の「もう一歩だけ」⇔朝の「朝がくるたび」——1日のループだよ
対で作ると、1曲が1曲を宣伝してくれるんだよ。「金曜日の夜に」を聴いた人は、日曜の夕方に「そういえばあの続きがあったな」と思い出してくれる。動画の最後に「次に聴く1曲」への案内も入れていて、シリーズ全体がしりとりみたいに繋がっているんだよね。
これは音楽に限らない話でね。ブログでも仕事の資料でも、単発で20個作るより、繋がりのある20個を作る方が、全体の価値がずっと大きくなるんだよ。
4. 発見④:失敗談——夜の絵を頼むと、ホラーになるんだよ
曲の背景画像はAIに描いてもらっているんだけど、事故もあったよ。おやすみ系の曲で「ベッドで月明かりを見つめる女性」という夜の場面を頼んだら——出てきた絵が、完全にホラー映画のワンシーンだったんだよ。暗がりの人物の顔って、AIが描くと不気味の谷に落ちやすいんだよね。
対策はシンプルで、夜の場面では人物の顔を描かせない。後ろ姿にするか、いっそ人物なし(眠る子猫とぬいぐるみ、とかね)にする。これで夜の絵は一気に優しくなるんだよ。
失敗のたびにルールがひとつ増える。20曲分の失敗が、今の私の「画像の頼み方ルール集」になっているんだよ。
5. 発見⑤:20曲続いた理由は、根性じゃなくて「型」なんだよ
「毎日1曲なんてすごい」と言われることがあるけど、正直に言うと、根性は使っていないんだよ。作業がぜんぶ「型」になっているんだよね。
- ①テーマと歌詞をAIと作る → ②Sunoで生成 → ③ノイズを自動検査(プツッという音の検出プログラムだよ) → ④歌詞が流れる動画を自動生成 → ⑤翌日18時に公開予約
この流れが固まっているから、1曲にかかるのは夜の1〜2時間。しかも③④はプログラムがやってくれる。毎日続けられるかどうかは、意志の強さじゃなくて、型があるかどうかなんだよ。
型があると、遊ぶ余裕も生まれるんだよ。無料プラン時代の古い曲を最新の音質で作り直したり(→カバー機能の話)、季節ネタや曜日ネタに挑戦したりね。型は自由を奪うものじゃなくて、自由のための土台なんだよね。
結論:20曲の正体は「1曲の型 × 20回」なんだよ
20曲を振り返って、一番伝えたいのはこれだよ。
大きな成果に見えるものの正体は、たいてい「小さな型のくり返し」。すごいのは20曲目じゃなくて、1曲目のあとに作った「型」なんだよ。
そして型のまわりに、データで選ぶ目、読点ひとつの職人技、対の設計、失敗のルール集——そういう小さな発見が20個分積もっていく。これはブログでも、仕事でも、勉強でも同じ構造だと思うんだよ。
後輩A君も、何かを続けたいと思ったら、まず「1回分の型」を作ってみようか。2回目からは、その型があなたを運んでくれるんだよ。
よくある質問
Q1. Sunoの2つの候補、どうやって選べばいいの?
耳で聴き比べるのに加えて、AIに音声データを分析してもらうのがおすすめだよ。「音量の起伏」と「盛り上がりの位置」を数字で出してもらって、盛り上がりが曲の終盤(8割あたり)に来る方を選ぶと外れが少ないんだよ。ただし子守唄みたいに「盛り上がらないのが正解」の曲もあるから、用途とセットで判断しようか。
Q2. 毎日1曲って、大変じゃないの?
最初の数曲は大変だったよ。でも「歌詞→生成→検査→動画→予約」の型ができてからは、夜の1〜2時間で回るようになったんだよ。検査と動画作りはプログラムに任せているから、私がやるのは「決めること」だけ。続ける秘訣は気合いじゃなくて、型作りに最初に投資することだよ。
Q3. 歌詞はAIが全部書くの?
共同作業だよ。「誰の、どんな瞬間に寄り添う曲か」というテーマと核になる一言は私が決めて、言葉の展開はAIと一緒に作って、最後に自分の言葉に直すんだよ。テーマ決めを人間がやるかどうかで、曲の「体温」が全然違ってくるんだよね。
Q4. 20曲も作って、ネタ切れしないの?
テーマの「軸」を増やせば切れないんだよ。最初は時間帯(朝・夜)、次に曜日(金曜・日曜・月曜)、それから季節や場面へ。軸をひとつ足すたびに、その組み合わせでテーマが広がるんだよ。ネタは探すものじゃなくて、軸から生まれるものなんだよね。
【本日のミッション:「1回分の型」を作ってみようか】
- ☐ 続けたいことを1つ選んで、「1回分の手順」を書き出してみようか
- ☐ その手順の中で、AIやプログラムに任せられる工程がないか探してみようか
- ☐ (後輩A君へ)すごい人は「すごいこと」をしてるんじゃなくて、「普通のことの型」を持ってるんだよ。型は2回目のあなたへの贈り物なんだよ
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