おはよう、後輩A君。
先週、趣味でやっているYouTubeチャンネルの宣伝用に、X(旧Twitter)のアカウントを作ったんだよ。「アカウント作成なんて、ボタンを押すだけの3分作業でしょ」と思うよね。私もそう思っていたんだよ。
ところが、ふたを開けたら10年前の自分と再会することになった。しかも、そのまま気づかずに進んでいたら、趣味のアカウントと本名がつながってしまう「罠」が3つも待っていたんだよね。今日はその顛末と、AIが横にいたおかげで全部回避できた話をするよ。
1. 事件:「新規作成」のはずが、10年前の自分が出てきたんだよ
Xの登録画面には「Googleで続ける」というボタンがあるんだよ。メールアドレスやパスワードを打たなくていいから、迷わずこれを選んだ。Googleの確認画面が出て、「次へ」を押して、はい完了――のはずだった。
ログインした先にあったのは、まっさらな新品のアカウントじゃなかったんだよ。プロフィールの作成日を見て目を疑った。「アカウントの作成:2014年」。10年以上前に自分で作って、存在ごと忘れていたアカウントだったんだよね。
種明かしをすると、こういう仕組みなんだよ。
「Googleで続ける」は、そのメールアドレスに紐づくアカウントがすでにあればログイン、なければ新規作成になる。どちらになったかは、画面上ではほとんど区別がつかない。
私は「新規作成したつもり」で、実際は「古いアカウントにログイン」していたんだよ。もし昔のアカウントに黒歴史の投稿が残っていたら、それが趣味のチャンネルの看板を掲げたまま全世界に公開され続けるところだった。ここで背筋が冷えて、AIと一緒に「過去の痕跡チェック」を始めたんだよね。
2. 罠①:ユーザー名が、メールアドレス由来になっていたんだよ
Xには「名前」が2種類あるんだよ。画面に大きく出る表示名(あとから自由に変えられる看板)と、@から始まるユーザー名(アカウントの住所みたいなもの)だね。
問題は後者だった。自分のユーザー名を見たら、メールアドレスの前半とほぼ同じ文字列+数字になっていたんだよ。登録時に自動で割り当てられたものが、10年間そのままだったんだね。
これの何が怖いか、分かるかな。私のメールアドレスを知っている人がこのアカウントを見たら、「あ、これあの人だ」と一瞬でつながるんだよ。趣味のアカウントは趣味のアカウントとして育てたい。本名や職場とは切り離しておきたい。それなのに、入口の看板に本人の手がかりが書いてあったら台無しなんだよね。
対策は簡単で、設定からユーザー名を変えるだけ。「設定とプライバシー → アカウント → アカウント情報 → ユーザー名」で、チャンネル名に合わせた名前に変更したよ。フォロワーがつく前なら、変更のデメリットは何もないんだよ。
3. 罠②:「メールアドレスで見つかる」設定が、最初からオンなんだよ
ユーザー名を直して安心しかけたとき、AIがこう言ったんだよ。「メールアドレスの照合設定も確認しましょう」ってね。
Xには、「メールアドレスを知っている人が、そのアドレスであなたのアカウントを探せる」という仕組みがあるんだよ。連絡先をアップロードした人に「知り合いかも」としておすすめされる、あの機能の裏側だね。そしてこれが、初期設定でオンになっているんだよ。
つまり、ユーザー名をきれいに変えても、この設定がオンのままだと「メールアドレス経由」で正体がつながる道が残るんだよね。オフにする場所はここだよ。
設定とプライバシー → プライバシーと安全 → 見つけやすさと連絡先 → 「メールアドレスの照合と通知を許可する」をオフ(電話番号のほうも同じくオフ)
登録の途中で出てくる「連絡先を同期して友だちを見つけよう」も、同じ理由でスキップしたよ。便利さの裏で何がつながるのか――ここは自分では本当に気づけない場所なんだよ。
4. 罠③:10年前の「フォロー」が、個人情報になっていたんだよ
過去の投稿は0件、いいねも0件。ほっと胸をなでおろしたんだけど、最後にAIが「フォロー欄も確認しましょう」と言うんだよ。見たら、10件のフォローが残っていた。
ニュースサイトやテレビで見た人など、当たり障りのないものが並ぶ中に、1件だけドキッとするものがあったんだよ。母校の同窓会のアカウントだね。
フォロー欄は、プロフィールを開けば誰でも見られる公開情報なんだよ。同窓会をフォローしていたら、「この人は○○の出身だ」と絞り込む手がかりになる。投稿ゼロでも、いいねゼロでも、「誰をフォローしているか」が自分を語ってしまうんだよね。10年前の自分は、そんなこと考えもしなかったんだよ。
10件すべて外して、掃除は完了。フォロワーがいない今なら、外したことは誰にも通知されないんだよ。
5. AIが横にいると、何が違うのか
今回の一件、私が一人でやっていたらどうなっていたか、正直に想像してみたんだよ。Googleの確認画面は読み飛ばして「次へ」。作成日が2014年なことには気づかない。照合設定の存在は知らないまま。フォロー欄は見もしない。……全部、素通りだったと思うんだよね。
AIと一緒だと何が違ったか。画面のスクリーンショットを見せながら「これは許可するしかないの?」と聞けるんだよ。そうするとAIは「この画面で渡るのは名前・写真・メールアドレスの3つで、公開はされない」と仕組みを説明した上で、「ただし次の画面で表示名を変えてください、照合設定をオフにしてください」と先回りで注意点を出してくれるんだよね。
ポイントは、質問の仕方だよ。「Xの始め方を教えて」と聞くより、実際の画面を見せて「今ここにいるんだけど、何に気をつければいい?」と聞くほうが、ずっと具体的な答えが返ってくるんだよ。SNSの登録画面は次々に選択を迫ってくるけれど、一つひとつ確認しながら進めば、罠は全部避けられるんだよ。
結論:「簡単な作業」ほど、AIに横についてもらおうか
アカウント作成は、たしかに3分で終わる簡単な作業だよ。でもその3分の中に、10年前の忘れ物、名前の自動設定、初期でオンの照合機能、公開されるフォロー欄――知らなければ素通りする分岐が、いくつも詰まっていたんだよね。
難しい作業は、みんな慎重になるから意外と事故らない。事故は「簡単だと思っている作業」で起きるんだよ。だからこそ、簡単な作業ほどAIに画面を見せながら進める価値があるんだよ。後輩A君も、新しいサービスに登録するときは「今この画面なんだけど、気をつけることある?」とAIに聞いてみようか。3分が10分になるかわりに、10年後の自分が困らなくて済むんだよ。
よくある質問
Q1. 「Googleで続ける」は使わないほうがいいの?
使って大丈夫だよ。パスワードを増やさずに済む便利な仕組みだし、確認画面で渡るのは名前・プロフィール写真・メールアドレスの3つだけで、これがそのまま公開されるわけじゃないんだよ。ただし「既存アカウントがあればログインになる」ことと、「Googleの名前が表示名の初期値に入ることがある」こと、この2つだけ覚えておこうか。
Q2. 昔作ったアカウント、自分にもあるか調べる方法はある?
まず、今使っているメールアドレスでそのサービスに「ログイン」を試してみることだよ。パスワードを忘れていても「パスワードを忘れた場合」から再設定できれば、アカウントは存在するということだね。見つけたら、過去の投稿・いいね・フォロー欄の3点をチェック。使わないなら削除、使うなら今回のような掃除をしてから使おうか。
Q3. 匿名で趣味のアカウントを運用したいとき、最低限やることは?
今回の3点セットだよ。①ユーザー名を本名やメールアドレスと無関係な文字列にする ②メールアドレス・電話番号の照合設定をオフにする ③フォロー欄・いいね欄から個人につながるものを外す。この3つで、日常の使い方で正体がつながる道はほぼ塞げるんだよ。
Q4. AIに画面を見せて相談するのは、セキュリティ的に大丈夫?
見せるものは選ぼうか。設定画面や確認画面は基本的に大丈夫だけれど、パスワードやクレジットカード番号が写った画面は見せないのが原則だよ。私も今回、スクリーンショットを撮る前に「この画面に秘密の情報が写っていないか」だけは毎回確認していたんだよ。
【本日のミッション:昔の自分の忘れ物を探してみようか】
- ☐ 昔作ったSNSアカウントがないか、メールアドレスでログインを試して探してみようか
- ☐ 今使っているSNSの「見つけやすさと連絡先」設定を、一度開いて確認してみようか
- ☐ (後輩A君へ)次に何かへ登録するときは、画面をAIに見せながら進めてみようか。「簡単な作業」ほど、隣に相棒がいると安心なんだよ
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