おはよう、後輩A君。
木曜日の朝だね。
……さっきから、マウスのカチカチ音が止まらないけど、何してるの?
「えっと、先週の会議の議事録を探してるんですけど…『新しいフォルダー』の中だったか、『議事録(仮)』の中だったか…」
うーん、後輩A君。君のパソコンの中、「魔窟」になってない?
「最新」とか「修正版」とか、君の感覚で名前をつけるから、時間が経つとどれが本当の最新か分からなくなるんだよ。
実はこれ、かなり大きな損失なんだよね。マッキンゼーの調査によると、知識労働者は1日の約19%を情報の検索・収集に費やしているんだよ。1日8時間働くとしたら、約1時間30分がファイル探しやメール検索に消えている計算になる。
ファイル探しに1日10分使ってるとしたら、年間で約40時間の損失だ。もったいない!
今日は、現役SEの私が実践している「絶対に迷子にならない、ファイルとフォルダの名前の付け方」を教えるよ。
1. ファイル名は「日付」を先頭につけろ
まず、ファイル名。「議事録.txt」じゃダメだ。鉄則はこれだよ。
YYYYMMDD_内容_作成者
具体的にはこうするんだよ。
20260129_A社定例会議事録_後輩A君.txt
ポイントは先頭の「日付(8桁)」だよ。「260129」とか「1月29日」じゃなくて、西暦から入れること。なぜか分かる?フォルダ内で「名前順」に並び替えたとき、きれいな「時系列(作った順)」に並ぶからだよ。これなら「最新版」なんて書かなくても、一番下にあるのが最新だって一発で分かるよね。
2. 「最新版」「修正版」問題を永久に解決する方法
後輩A君、こんなフォルダを見たことない?
- 議事録.txt
- 議事録_修正版.txt
- 議事録_最新版.txt
- 議事録_最新版(本当に最新).txt
これは「バージョン管理」ができていない証拠なんだよね。
解決策はシンプルで、日付をつけることで自動的にバージョン管理ができるんだよ。
20260127_A社議事録_後輩A君.txt(初版)
20260129_A社議事録_後輩A君.txt(修正版)
日付が変われば「これが新しい」と一目瞭然。「最新」とか「修正」なんて曖昧な言葉は一切不要なんだよ。
3. フォルダ名は「数字」で順序を支配しろ
次はフォルダ(箱)の名前だ。君のフォルダ、「あいうえお順」や「アルファベット順」で勝手に並んでしまってない?大事な「経費精算」フォルダが「Z_その他」の下に埋もれてたりするよね。
これを防ぐ魔法が、「頭に数字をつける」ことだよ。
00_管理01_進行中プロジェクト02_資料素材99_アーカイブ(終了分)
こうやって「00」から番号を振れば、PCの仕様に左右されず、「君が見てほしい順番」にフォルダを並ばせることができる。よく使うフォルダを上に固定できるから、マウスの移動距離も減るんだよ。
そして大事なルールをもう一つ。フォルダの階層は「3階層まで」にしておこうか。深すぎる階層(5階層、6階層…)は、目的のフォルダにたどり着くのに時間がかかって、結局「まあいいや、デスクトップに置こう」となってしまうんだよね。
4. 「スペース」は使うな、「アンダーバー」を使え
最後に、地味だけどプロっぽいこだわりを一つ。名前の区切りに「スペース(空白)」を使うのは卒業しよう。
- ×
20260129 議事録 - ○
20260129_議事録
スペースは、PCによってはエラーの原因になったり、コマンドラインで扱いにくかったり、検索でうまくヒットしなかったりすることがあるんだよ。半角アンダーバー(_)で繋ぐのが、IT業界の「お作法」だよ。
エンジニアとして仕事をしていると、ファイルパスをプログラムで扱う場面も増えてくる。その時に「スペースのせいでエラー」が出ると、余計なデバッグ時間がかかるんだよね。
結論:整理整頓は「未来の自分」への親切だよ
後輩A君、名前を適当につけるっていうのは、未来の自分に「これ、あとで探しといてね〜」って面倒を押し付けているのと同じなんだよ。
ファイルを作るその一瞬に、ルール通りに名前をつける。たったそれだけで、来週の君も、来年の君も、「ありがとう、一発で見つかったよ!」って感謝してくれるはずだよ。
さあ、まずはその「新しいフォルダー(2)」ってやつ、名前を変えてみようか。
【木曜日のミッション:デジタル大掃除をしてみようか】
- ☐ デスクトップにある「日付のないファイル」に
20260129_をつけてみようか - ☐ よく使うフォルダの頭に
01_02_と番号を振ってみようか - ☐ 「最新版」「修正版」という名前のファイルを日付ベースに変換してみようか
- ☐ (後輩A君へ)今日作るファイルから、さっそく
YYYYMMDD_ルールを試してみようか。未来の君が「ありがとう」と言ってくれるはずだよ


