【AI活用】Sunoで「歌のない曲」ができちゃう理由。入力欄は2つあるんだよ

AI活用

おはよう、後輩A君。

今日はね、私の失敗談から始めるよ。応援ソングを作ろうと思って、Sunoに曲の注文を書いて「作成」を押したんだ。1分半で曲ができあがって、わくわくしながら再生した。……誰も歌っていなかったんだよ。

きれいなピアノとギターの演奏だけが2分半流れて、終わり。応援ソングのつもりが、りっぱな作業用BGMになっていたんだよね。原因はすぐに分かった。Sunoの入力欄は2つあって、私は片方しか埋めていなかったんだよ。今日はこの話をするよ。ここを知らないと、後輩A君も同じ「無言の応援歌」を作ることになるからね。

1. Sunoの入力欄は2つある。ここが分かれ道なんだよ

まず、いちばん大事なことから言うよ。Sunoの作成画面には、性格のちがう入力欄が2つあるんだ。

【スタイル】欄どんな曲かを書くところ(ジャンル・楽器・声・テンポ・雰囲気)
【歌詞】欄何を歌うかを書くところ(歌ってほしい言葉そのもの)

私がやってしまったのは、スタイル欄だけを埋めて満足したことなんだよ。しかもスタイル欄には「female vocal(女性ボーカル)」と書いていた。だから「歌ってくれるはずだ」と思い込んでいたんだよね。

でもね、Sunoから見ればこうなんだよ。「女性ボーカルの雰囲気で、というのは分かった。で、何を歌えばいいの?」と。歌う言葉が渡されていないから、歌わずに演奏だけを返してきた。とても正直な反応なんだよね。

覚えてほしいのはこの一行だよ。

歌詞欄が空っぽだと、演奏だけの「インスト曲」になる。

スタイル欄にどれだけ「ボーカル」と書いても、この結果は変わらないんだよ。歌ってほしいなら、歌詞欄に言葉を入れる。ここが分かれ道なんだ。

2. 画面のどこに何があるか、先に覚えておこうか

「じゃあその歌詞欄はどこにあるの?」という話だよね。ここでつまずく人が多いから、実際の画面を見ながら順番に説明するよ。

なお、Sunoの画面は日本語表示になっているんだ。ネットで見つかる解説記事は英語表記(Create、Customなど)のものが多くて、私も記事を書くときに間違えかけたんだよ。実際に自分の画面を開いて確かめるのが確実だね。

① 左のメニューから「作成」を選ぶ
② 画面の上に「シンプル/アドバンスド/サウンド」という切り替えタブがある
③ ここで「アドバンスド」を選ぶ

最初に表示される「シンプル」は、注文をひとまとめに書く簡単モードなんだ。手軽だけど、歌詞を細かく指定できない。

「アドバンスド」に切り替えると、入力欄が3つに分かれて表示されるんだよ。

歌詞 ……歌ってほしい言葉(日本語でOK)
スタイル ……曲の雰囲気(英語がおすすめ)
曲名(任意) ……タイトル。空欄でもSunoが付けてくれる

この3つが並んだ画面が出てきたら、準備完了だよ。あとは歌詞欄を埋めるだけなんだ。

ちなみにスタイル欄の書き方は、以前まとめたプロンプトの5要素の記事を見てほしい。今日の記事はもう片方の欄、歌詞の話に集中するよ。

3. 歌詞を入れる方法は、3つあるんだよ

歌詞欄に言葉を入れる方法は、大きく3つあるんだ。それぞれ向き不向きがあるよ。

方法①:自分で書く
いちばん思いが乗る。でも、毎回これをやると続かない。

方法②:Sunoの「歌詞づくりを手伝って」に頼む
Suno自身に書いてもらう。速い。初心者はまずこれ。

方法③:ClaudeなどのAIに書いてもらって貼り付ける
自分の体験や物語を反映させたいときに強い。

後輩A君には、まず方法②から始めることをおすすめするよ。理由はね、コピペの手間がないからなんだ。書いてもらった歌詞がそのまま歌詞欄に入るので、「コピーして、貼り付けて、改行が崩れて直す」という作業がまるごと消える。最初の1曲を作るまでの時間が、いちばん短い道なんだよ。

方法③については、31曲書いて分かった「AIとの共作の型」を別の記事にまとめてあるから、慣れてきたらそちらを読んでみようか。

4. 「歌詞づくりを手伝って」を、実際に使ってみたよ

方法②を実際にやってみたので、手順を見せるね。

歌詞欄の下に「歌詞づくりを手伝って」というボタンがあるんだ。これを押すと、「Sunoに歌詞を書いてもらおう」という小さな入力欄が開くよ。ここに日本語で注文を書いて、右にある「↑」ボタンを押す。これだけなんだ。

私が実際に入れた注文はこれだよ。

作業や勉強をがんばる人への応援ソングの歌詞を書いてください。
通勤・通学の朝、少し疲れている人が聴く場面をイメージしています。
押しつけがましくない、そっと背中を押すトーンで。
[Verse 1] [Pre-Chorus] [Chorus] [Verse 2] [Bridge] [Chorus] の構成で、2分半くらいの長さ。
「夢を追いかけて」「君ならできる」「諦めないで」という言葉は使わないでください。

だいたい10秒くらいで歌詞ができあがって、そのまま歌詞欄に自動で入ったよ。出てきたのは、こんな出だしの歌詞だった。

[Verse 1]
駅の階段のぼって
少しかたい肩をほどく

[Chorus]
今日もおつかれさま
そのままでいい

指定した通り、禁止した3つの言葉は一つも使われていなかった。「夢を追いかけて」も「君ならできる」も出てこない。朝の駅という具体的な情景から入ってくれたのも、注文にシチュエーションを書いたおかげなんだよね。

それと、気づいてほしいのが[Verse 1]や[Chorus]という目印が自動で付いていることだよ。これは構造タグといって、「ここはAメロ」「ここがサビ」とSunoに教えるための印なんだ。これが付いていると、盛り上がるところがちゃんと盛り上がる曲になる。自分で歌詞を書くときも、この目印は真似した方がいいよ。

注文に入れるといい5つのこと

何度か試して分かったんだけど、この5つを書いておくと、ほしい歌詞に近づくんだよ。

テーマ ……何についての歌か(応援・別れ・季節)
シチュエーション ……どこで誰が聴くか(朝の通勤電車で、疲れた人が)
トーン ……押しつけない/熱い/しっとり
構造と長さ ……[Verse 1][Chorus]…と2分半くらい
使わない言葉 ……ありきたりにしたくない言い回し

特に効くのが⑤の「使わない言葉」なんだ。AIに歌詞を頼むと、どうしても「夢」「輝く」「明日へ」といった手垢のついた言葉が並びがちなんだよね。先に「これは使わないで」と伝えておくだけで、歌詞の顔つきが変わる。足すより、引く指示の方が効く――これはAIとの付き合い全般に言えることかもしれないね。

5. 逆に、歌のないBGMが欲しいときは

ここまで「歌詞欄を埋めよう」という話をしてきたけど、あえて歌わせたくないときもあるよね。私が作っている作業用BGMがまさにそれだよ。集中したいのに歌詞が聞こえてくると、頭が言葉を追いかけてしまうんだ。

その場合はこうするよ。

・「アドバンスド」なら、歌詞欄を空のままにする
・「シンプル」なら、「インスト」を選ぶ

つまり私が最初にやってしまった失敗は、BGMの作り方としては大正解だったんだよね。同じ操作が、目的が違えば失敗にも成功にもなる。だからこそ「今日は歌モノを作るのか、BGMを作るのか」を先に決めてから画面に向かう――これが遠回りしないコツなんだよ。

6. 説明書は、使う人がつまずいて完成するんだよ

最後に、ちょっとした裏話をさせてほしい。

実はこの「歌詞欄」の話、私が書いたSunoの手順書にはすっぽり抜け落ちていたんだ。自分は毎日使っていて、歌詞を入れるのが当たり前になっていたから、説明が必要なことにすら気づかなかったんだよね。抜けに気づいたのは、その手順書を読んだ人が実際に試して「歌詞がありませんでした」と教えてくれたからなんだ。

これ、私たちの仕事でもまったく同じだと思わないかい。手順書やマニュアルを書くとき、いちばん抜けやすいのは「自分にとって当たり前すぎる一歩」なんだよ。書いた本人には見えない。使う人がつまずいて、初めて姿を現す。

だからね、後輩A君が誰かの手順書を読んで「ここ、書いてないですよ」と言えたなら、それは文句じゃなくて贈り物なんだよ。遠慮せずに教えてあげてほしい。逆に自分が書いた側になったときは、「つまずいてくれてありがとう」と受け取れる人でいてほしいな。手順書は、書いた瞬間じゃなくて、誰かがつまずいた回数だけ完成に近づいていくんだよ。

結論:歌ってほしいなら、歌う言葉を渡そうか

今日の話をまとめるとこうだよ。

① Sunoの入力欄はスタイル(どんな曲か)歌詞(何を歌うか)の2つ
歌詞欄が空だと、演奏だけのインスト曲になる
③ 歌詞欄は「アドバンスド」タブに切り替えると出てくる
④ 初心者はまず「歌詞づくりを手伝って」ボタンに頼るのが速い
⑤ 注文には使わない言葉を書くと、ありきたりから抜け出せる

Sunoは賢いけれど、こちらが渡していないものは出てこない。当たり前のようだけど、これがAIと付き合うときの基本なんだと思うんだよね。「なんだかうまくいかない」と感じたときは、AIの能力を疑う前に「私はちゃんと材料を渡したかな」と振り返ってみようか。

後輩A君も、次にSunoを開いたら、まず入力欄が2つあることを確かめてみようか。それだけで、無言の応援歌を作らずに済むよ。

よくある質問

Q1. 歌詞を日本語で書いても、ちゃんと日本語で歌ってくれるの?

歌ってくれるよ。歌詞欄は日本語でまったく問題ないんだ。ただしスタイル欄の方は英語がおすすめだよ。ジャンル名や楽器名は英語の方がSunoに正確に伝わるからね。「歌詞は日本語、スタイルは英語」――これが基本の組み合わせだと覚えておこうか。

Q2. 「歌詞づくりを手伝って」で出た歌詞は、書き直してもいいの?

もちろんだよ。歌詞欄に入った状態なので、そのまま画面上で自由に手を入れられる。私のおすすめはサビの1行だけ自分の言葉に置き換えることだよ。全部書き直すと大変だけど、いちばん耳に残る一行を自分の言葉にするだけで、その曲は急に「自分の歌」になるんだよね。

Q3. 歌詞を入れたのに、書いた言葉と違うふうに歌われるんだけど

これはSunoのよくある癖なんだ。特に「ん」の後に母音が続く言葉は潰れやすくて、私も「やきんあけ(夜勤明け)」が「やきあげ」に聞こえる曲を作ってしまったことがあるよ。対処法はひらがなに開いて書くか、読み間違えられた部分だけ言い回しを変えることだね。ほかの困りごとはトラブル対処の記事にまとめてあるよ。

Q4. 曲名の欄は空でもいいの?

空でいいよ。空欄ならSunoが歌詞の内容から自動でタイトルを付けてくれるんだ。これがなかなか気が利いていて、私も参考にすることがあるよ。ただしYouTubeなどで公開するつもりなら、あとから自分で分かりやすい名前に変えておくのがおすすめだね。曲が増えてくると、タイトルだけが頼りになるんだよ。

【本日のミッション:入力欄を2つとも埋めてみようか】

  • ☐ Sunoの作成画面で「アドバンスド」に切り替えて、歌詞欄がどこにあるか確かめてみようか
  • ☐ 「歌詞づくりを手伝って」に、使わない言葉を1つ指定して頼んでみようか
  • ☐ (後輩A君へ)できあがった歌詞のサビ1行だけ、自分の言葉に書き換えてみようか。そこから急に「自分の曲」になるんだよ

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