【AI活用】AIの使用量が、あっという間に消えた話。「ぜんぶ自動化」をやめて分担を設計したんだよ

AI活用

おはよう、後輩A君。

先日、AIに月々払う話をしたよね(→確信の前の3千円は高い、の話)。今日はその続きで、払った後の話だよ。

ある晩、AIと動画の公開作業をしていたら、プランの使用量があっという間に減ったんだよ。「上位プランに入ったから、何でも好きなだけやらせられる」と思っていた私には、ちょっとした事件だったんだよね。調べてみたら、犯人も、そして本当の原因が私自身だったことも分かったんだよ。今日はその一部始終だよ。

1. 事件:夜の動画作業で、使用量の消費が急に増えたんだよ

その夜やっていたのは、YouTubeへの動画アップロード作業だよ。タイトルや説明文の入力、公開日時の設定、終了画面の設定——いつもの一連の流れを、AIにブラウザを操作してもらって進めていたんだよ。

作業自体はちゃんと完了した。でも後から使用量を見て驚いたんだよね。文章を書いてもらう作業の何倍ものペースで、残量がガクッと減っていたんだよ。つまり、使った量(消費)がいつもよりずっと多かった、ということだよ。

そこでAI本人に「なんでこんなに使用量が増えたの?」と聞いてみたんだよ。これが一番早くて正確だったよ。

2. 犯人:画面操作は「写真代」がかかるんだよ

答えはこうだったんだよ。AIの使用量は「トークン」という単位で数えられていて、これはAIが読んだり書いたりする量のことなんだよね。そして——

  • 画像は、文字よりずっと重い。AIがブラウザを操作するときは、ボタンの位置を確かめるために画面全体の写真(スクリーンショット)を何度も撮って「見る」んだよ。この写真1枚1枚が、長文を読むのに匹敵する重さなんだよ
  • 画面操作は「見る→押す→また見る」の連続。1つの設定を変えるだけでも、写真を何枚も撮ることになる。その夜は20枚以上撮っていたんだよ
  • 失敗すると倍々で増える。日付を選ぶと時刻が勝手に戻るような画面の罠にハマると、やり直しのたびに写真が増えていくんだよね
  • おまけに、会話が長くなるほど1回ごとの読み直しも重くなる。AIは返事のたびに、それまでのやり取りを全部読み直しているからだよ

つまり、文章のやり取りが「立ち話」だとすると、ブラウザ操作は「記念写真を撮りまくりながらの行進」なんだよ。そりゃ重いよね。

3. でも、本当の原因は道具じゃなくて、私だったんだよ

ここからが今日の本題だよ。写真が重いのはAIの仕組みの話。でも、よく考えたら根本的な原因は私の考え方にあったんだよ。

私は「自動化」に憧れて、すべての工程をAIにやらせようとしていたんだよね。曲作りも、検査も、動画作りも、アップロードも、公開予約も、終了画面の設定も——ぜんぶ。「任せられるものは全部任せるのが自動化だ」と思い込んでいたんだよ。

でも工程をよく見ると、向き不向きがはっきりあったんだよ。

  • AIが得意(軽くて速い):曲の生成、ノイズの自動検査、動画のレンダリング、説明文の下書き——プログラムと文章の世界の仕事。ここは人間の何十倍も速いんだよ
  • AIが苦手(重くて遅い):公開予約の設定、終了画面の設定——画面をぽちぽち押していく仕事。写真を撮りまくるうえに、画面の罠にもハマる。人間がやれば1〜2分で終わるんだよね

「何でもできる」と「何でもやらせるべき」は、違ったんだよ。

4. 対策:工程を仕分けして、「苦手なところは私がやる」と決めたんだよ

それで、作業の分担表を作り直したんだよ。

  • AIの担当:曲の生成〜検査〜動画作り〜説明文の下書きまで(重い頭脳労働と繰り返し作業)
  • 私の担当:公開予約の日時設定と、終了画面の設定(画面ぽちぽち系。私なら数分、AIなら写真100枚分だよ)

仕分けの物差しはシンプルだよ。「繰り返しがあって、ルール化できて、文字やプログラムで完結する仕事」はAIへ。「画面を目で見ながらぽちぽち押す、1回きりの仕事」は人間へ。これだけで、同じプランのまま、AIに回せる仕事の総量がぐんと増えるんだよ。

思い返せば、Gmail整理のときに「AIは実行係、判断は人間」という役割分担を学んだよね(→あの話だよ)。今回はそれの進化版で、「コスト」まで含めて分担を設計するという学びだったんだよ。

5. 追記:その日のうちに、また同じ壁にぶつかったんだよ

ここまでが分担を決め直した日の話。でも正直に続きを書くね。同じ日、動画を3本続けて公開する作業をしていたら——また使用量の消費がガクッと増えたんだよ。分担を直したはずなのに、AIが担当する側の作業だけでもまだ重かったんだよね。

それで、AIに任せる作業そのものの中身も見直すことにしたんだよ。分かったのはこの4つだよ。

  • 写真は「怪しい時だけ」撮る:タイトル入力・タグ入力みたいに、いつも同じ手順で終わる作業は、写真確認なしで一気に進めてもらう。結果が怪しい時だけ確認すればいいんだよ
  • 文字の確認は「読む」で済ませる:入力した文字が合っているか確かめたいだけなら、画面のズーム写真じゃなくて、文字を直接読み取る方法で十分だったんだよ。同じ確認なのに、ずっと軽いんだよね
  • 同じボタンを、確認なしで連打しない:これは実際にやらかしたんだけど、YouTubeの終了画面で「要素を追加」ボタンを何度か押したら、押すたびに新しい要素が増えていって、上限の4つに達してしまったんだよ。直したいなら「追加」じゃなくて、もうある要素を選んで中身を変えればよかった。同じ操作を繰り返す前に、まず1回結果を見る癖が大事なんだよね
  • 「待つだけ」の時間は、待つだけにする:アップロード処理のように終わるのを待つだけの場面は、何度も様子見の写真を撮らず、終わったらお知らせが来る仕組みに任せる

1回直しただけで終わりじゃなかった。直しても、また壁にぶつかって、もう一段深く直す。この繰り返しこそが「やり方を考えた自動化」の実態なんだと思うんだよ。

6. 収穫:「やり方を考えた自動化」に切り替わったんだよ

正直に言うと、私は「上位プランなら何でもできる」と思っていたんだよ。でも実際は、どんなプランにも上限はあって、使用量を意識しながら使う必要があったんだよね。

最初はちょっとがっかりしたよ。でも今は、これが今回一番の収穫だったと思っているんだよ。

「ぜんぶ自動化」は思考停止。「やり方を考えた自動化」が本物の自動化なんだよ。

どの工程が重くて、どの工程が軽いか。どこを任せて、どこを自分がやるか。それを設計するのは、AIじゃなくて人間の仕事なんだよ。使用量の上限は、その設計力を鍛えてくれる先生みたいなものだったんだよね。

よくある質問

Q1. AIの使用量って、何をすると減りやすいの?

重い順に言うと、①画像を扱う作業(ブラウザ操作のスクリーンショット、写真の読み込み)②大きなファイルを何度も読ませる作業 ③長く続いた会話でのやり取り(毎回ぜんぶ読み直すため)だよ。文章の相談や短いプログラム作成は、比較的軽いんだよ。

Q2. 使用量を長持ちさせるコツはある?

私が効果を感じたのは4つだよ。①作業のまとまりごとに新しい会話に分ける。このとき終わり際に「新しいセッションに引き継げるようにして」と頼むのがコツだよ。AIが引き継ぎメモを作ってくれるから、次の会話はそれを読ませるだけで続きから始められるんだよ②長い会話を続けたいときは、Claude Codeなら「/compact」という命令を打つ。それまでのやり取りを要約してたたんでくれるから、会話の流れを保ったまま身軽になれるんだよ ③ブラウザ操作を頼むときは「細かい画面確認は減らしていいよ」と伝える ④そもそも画面ぽちぽち系の作業は自分でやる。あと、減り方が変だと思ったら「なんで減ったの?」とAI本人に聞くのが一番早いよ。

Q3. どの工程をAIに任せるか、どう見分ければいいの?

「繰り返しがある」「ルールを言葉にできる」「文字やプログラムで完結する」の3つが揃った仕事はAIの独壇場だよ。逆に「画面を見ながら1回だけぽちぽちする」仕事は、人間がやった方が速くて安いことが多いんだよ。迷ったら1回だけ任せてみて、かかった使用量を見て決めようか。

Q4. 上のプランに上げれば、考えなくてよくなる?

上限は広がるけど、「重い作業と軽い作業がある」という構造は変わらないんだよ。だからどのプランでも、分担の設計はそのまま役に立つよ。プランを上げるのは、設計してもなお足りなくなってからで遅くないんだよ。

【本日のミッション:自分の作業を「重い・軽い」で仕分けしてみようか】

  • ☐ AIに任せている(任せたい)作業を3つ書き出して、「文字の仕事」か「画面ぽちぽちの仕事」かで分けてみようか
  • ☐ 画面ぽちぽち系の作業を1つ、「これは自分がやった方が速いかも」と疑ってみようか
  • ☐ (後輩A君へ)「何でもできる」と「何でもやらせる」は違うんだよ。分担を設計した人だけが、AIを長く安く使い倒せるんだよ

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