おはよう、後輩A君。
先日、知人からこんな相談をもらったんだよ。「AIに作曲サイトを操作してもらおうとしたら、『このサイトは開けません』と言われました。この使い方はできないんですね」。
いやいや、ちょっと待ってなんだよ。それ、できるんだよ。やり方が1つ塞がっていただけなんだよね。
今日は、AIの「できません」という返事がファイナルアンサーに聞こえてしまう問題と、私が実際に「できません」を3回突破してきた実例、そして突破のきっかけになる「聞き返しの一言」の話だよ。AIを使い始めた人にこそ読んでほしいんだよ。
1. AIの「できません」は、大きく聞こえすぎるんだよ
AIエージェントに何かを頼んで「それはできません」と返ってきたとき、多くの人はこう受け取るんだよね。
「どんな技を使っても、できません」
でも、AIが実際に言っているのは、たいていこうなんだよ。
「今、私が使っているこの道具では、できません」
この2つは全然違うんだよ。カーナビが「この道は通行止めです」と言ったからって、目的地に一生たどり着けないわけじゃないよね。別の道を探せばいいだけなんだよ。AIの「できません」も同じで、1本の道が塞がっている報告であって、全部の道の話じゃないことが多いんだよね。
AIをあまり使っていない人ほど「AIの回答=最終判定」だと思ってしまう。だからこの話をすると、みんなびっくりして、そして喜んでくれるんだよ。
2. 実例①:「Gmailは直接触れません」→ プログラムを書いてもらったんだよ
1つ目は有名な(?)私のGmail整理の話だよ(→2回失敗した話)。ClaudeにGmailの画面を直接操作してもらおうとしたら、安全上の仕組みでブロックされたんだよね。
ここで「AIにメール整理はできないんだ」と諦めたら終わりだったんだよ。でも聞いてみたんだよ。「他に方法はないの?」って。
答えは「画面を操作する代わりに、メールを整理するプログラムを書いて実行することならできます」。結果、未読657件が123件になったんだよ(→整理してみた話)。入口を変えたら、同じ目的地に着いたんだよね。
3. 実例②:「このサイトは開けません」→ ブラウザを替えたら開いたんだよ
2つ目が、冒頭の相談と同じケースだよ。AIエージェントが自分で使う「内蔵ブラウザ」には、開けるサイトの種類に運営会社側の制限があって、音楽サイトなどはブロックされることがあるんだよ。だからAIは「このサイトは開けません」と答える。嘘じゃないんだよ、内蔵ブラウザでは本当に開けないんだから。
でもね、AIが操作できるブラウザは内蔵の1つだけじゃないんだよ。私の場合、Claudeにはパソコンに入っている本物のChromeを操作してもらう方法(Claude in Chromeという拡張機能だよ)があって、そっちに切り替えたら普通に開けたんだよね。今では私のAI作曲の作業は、全部この方法で回っているんだよ。
使った指示は、たったこれだけだよ。
Claude in Chromeを使って、Sunoで曲を作って
ポイントは「〇〇を使って」と道具の名前を指定することだよ。道具を名指しされると、AIは素直にそっちに持ち替えてくれるんだよね。※Claude in Chromeは、事前にChromeへ拡張機能として入れておく必要があるよ。
「そのブラウザで開けないなら、別のブラウザならどう?」。たったこれだけの聞き返しで、できないはできるに変わったんだよ。
4. 実例③:「入力できません」→ 犯人はAIじゃなくて拡張機能だったんだよ
3つ目は少し毛色が違うよ。AIにYouTubeのタグ入力を任せたら、何度やっても文字が入らなかった話だよ(→78本の動画にタグを付け直した夜)。
このときの犯人は、AIでもサイトでもなくて、私がYouTube分析用に入れていた拡張機能のvidIQだったんだよ。YouTube Studioの画面に自分のパネルを重ねて、入力のフォーカスを横取りしていたんだよね。vidIQをオフにしたら、嘘みたいにスルスル動いたよ。作業が終わったらオンに戻せばいいだけだから、アンインストールまでは要らないんだよ。
つまり「できません」の原因が、AIの能力でもルールでもなく、こちらの環境にあることもあるんだよ。「なんで失敗するんだと思う?原因を切り分けて」と聞くと、AIは自分で犯人探しを始めてくれるんだよね。
5. 「できません」は3種類に分けられるんだよ
3つの実例を並べると、AIの「できません」は3種類に整理できるんだよ。
- ①ルール上の制限(Gmail直接操作など)→ 回り道を探す。「他に方法はない?」
- ②道具の相性(内蔵ブラウザのブロックなど)→ 道具を替える。「別のブラウザ(別の道具)ならできる?」
- ③環境の邪魔(拡張機能の干渉など)→ 犯人を探す。「原因を切り分けてくれる?」
どれも共通しているのは、最初の「できません」の時点では、まだ1つの道しか試していないということなんだよ。AIは聞かれたことに真面目に答えるから、「今の道具でできますか」と聞かれれば「できません」と答える。でも「目的地に着く方法を全部挙げて」と聞かれれば、ちゃんと別の道を出してくるんだよね。
6. 聞き返す「魔法の一言」を持っておこうか
だから、AIに「できません」と言われたら、この中のどれかを返してみてほしいんだよ。
「他に方法はないの?」
「別の道具(ブラウザ・アプリ・プログラム)を使えばできる?」
「〇〇(道具の名前)を使ってやってみて」
「何が原因でできないの?切り分けて教えて」
「できる範囲だけでいいから、どこまでできる?」
コツは、AIへの遠慮をなくすことだよ。人間相手だと「そこを何とか」って聞き返すのは気が引けるけど、AIは何回聞き返しても嫌な顔ひとつしないんだよ。むしろ聞き返された方が、持っている選択肢を全部出してくれるんだよね。
結論:「できません」は終了の合図じゃなくて、切り分けの始まりなんだよ
今日の一番大事な話はこれだよ。
AIの「できません」は「この道からは行けません」という意味。ファイナルアンサーじゃなくて、道を選び直すスタート地点なんだよ。
AIエージェントを使い始めたばかりの人は、最初の回答を最終判定だと思って、そこで手を止めてしまいがちなんだよ。でも、ベテランとの差は知識量じゃなくて、「できません」の後にもう一言聞けるかどうかだけなんだよね。
後輩A君も、AIに断られたら「他に方法はない?」って聞いてみようか。その一言が言えるようになった日から、AIとの付き合いは別物になるんだよ。
よくある質問
Q1. AIが「できません」と言ったら、本当にできないんじゃないの?
本当にできないこともあるけど、「今の道具・今のやり方では」という意味のことがかなり多いんだよ。ルールの制限なら回り道、道具の相性なら道具替え、環境の邪魔なら犯人探し。この3つを確かめてから諦めても遅くないんだよ。
Q2. 何度も聞き返したら、AIに悪くない?
まったく問題ないよ。AIは何回聞き返されても疲れないし、嫌がらないんだよ。むしろ「他には?」と聞かれることで、最初の回答では出さなかった選択肢を出してくれるんだよね。遠慮は人間相手に取っておこうか。
Q3. Claude in Chromeって何?
Claudeがパソコンの本物のChromeブラウザを操作できるようになる拡張機能だよ。AIの内蔵ブラウザで開けないサイトでも、こちら経由なら普通に使えることがあるんだよ。「内蔵ブラウザのルール」と「本物のブラウザ」は別物なんだよね。
Q4. どうしてもできないことは、ないの?
あるよ。安全のための大事な制限は、回り道せずに尊重すべきだし、AIも譲らないんだよ。大事なのは「本当にできないこと」と「1本の道が塞がっているだけのこと」を見分けられるようになることで、それ自体がAI活用の上達なんだよ。
【本日のミッション:「できません」に一言返してみようか】
- ☐ 最近AIに「できません」と言われて諦めたことを1つ思い出してみようか
- ☐ それをもう一度頼んで、「他に方法はないの?」と聞き返してみようか
- ☐ (後輩A君へ)AIの最初の回答はファイナルアンサーじゃないんだよ。オーディエンスに聞くみたいに、気軽にもう一言なんだよ
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