【AIエージェント勉強会】答えを教えないことが、発表会を本当の学びの場にするんだよ

AI活用

おはよう、後輩A君。

ちょっと意地悪な質問をするね。

先生が全問の答えを渡してくれる授業と、自分で解いてあとで答え合わせをする授業、どちらの方が身についたと思う?

おそらく後者なんだよね。でも、教える側からすると、答えを渡す方がずっと楽なんだよ。

1. 答えを教えることは、実は簡単なんだよ

先日の社内AIエージェント勉強会で、こんな宿題を出したんだよね。「ゲームを作ってみてください」。例としてテトリスやインベーダーゲームを挙げた。

「文字起こしはWhisperを使えばいいよ」「ゲームはHTMLとJavaScriptで作れるよ」と教えることは、全然難しくないんだよ。調べればすぐわかることだし、教えれば全員がスムーズに進められる。

でもあえて、教えなかったんだよね。

2. 答えを教えると、発表会が「確認会」になるんだよ

想像してみてほしいんだけど、全員に「Whisperを使って文字起こしして」と伝えたとする。全員がWhisperを使ってくる。発表会では「Whisperを使いました」「私もWhisperです」「同じくWhisperで」という報告が5回続く。

それは発表会じゃなくて、確認会なんだよね。「ちゃんとできましたね」という確認で終わる。全員が同じ道を通ってきたら、到着地点も全部同じになるんだよ。

3. 例にないゲームを作った人が、一番称賛されたんだよ

宿題の例としてテトリスとインベーダーゲームを挙げたんだけど、発表会で一番盛り上がったのは全然違うゲームだったんだよね。

3Dのシューティングゲームを作ってきたメンバーがいて、「飛行機ゲームを作って」の一言だけで、ブラウザで動く本格的なゲームが完成していたんだよ。他のメンバー全員が画面を前のめりになって見ていたんだよね。

この称賛は、例を見せていたら絶対に生まれなかったと思うんだよ。自分で「どんなゲームにしようか」を考えたから、誰も思いつかなかったものが生まれたんだよね。

4. 「色々なやり方がある」は、体感させないと伝わらないんだよ

「やり方は一つじゃないよ」と言葉で伝えることはできるんだよね。でも、発表会でそれを目の当たりにする方が100倍伝わると思うんだよ。

同じ動画を文字起こしする方法だって、Gemini・NotebookLM・YouTube字幕・Whisperと、少なくとも4つある。全員が違う方法で来たとき、その比較の時間が一番の学びになるんだよ。「そんな方法もあるの?」という発見は、教えてもらうんじゃなくて、自分で見つけた人だけが語れることなんだよね。

5. 「自分だったらこうする」を考える訓練でもあるんだよ

実はこの勉強会には、もう一つ目的があるんだよね。

「AIでこんなことができるよ」という事例を見て終わりじゃなくて、「自分の仕事だったらどこに使えるかな」を考える筋肉をつける訓練でもあるんだよ。

正直に言うとね、私だって手探りで進めているんだよ。毎日AIを使いながら「こういうときに使えるな」「これは向いてないな」を積み重ねているだけで、できることを全部体系的に教えられるわけじゃないんだよね。

だから、「全部例示してあげるから、その通りにやって」なんてことは、そもそも私にはできないんだよ。それより大事なのは、一つの事例を見たときに「自分だったらこれをどう使うか」を考えられるようになることなんだよね。その力こそが、AIを本当の意味で使いこなすということだと思うんだよ。

6. でも、「安心設計」も忘れちゃいけないんだよ

ただ一つだけ気をつけていることがあって。

「答えを教えない」と「放置する」は全然違うんだよね。ヒントなしで放置すると、途中で諦める人が出てくる。案内文に「完成していなくても参加はOKです」と書いたのはそのためで、失敗しても場に来られる安心感があることが大事なんだよ。

遠回りさせるには、転んでも大丈夫な道を用意しておく必要があるんだよね。

結論:遠回りした人だけが、違う景色を持って帰ってくるんだよ

答えを教えることは近道だけど、全員が同じ近道を通ると、到着地点が全部同じになるんだよ。

遠回りした人だけが、違う景色を持って帰ってくる。その景色が、発表会を本当の学びの場にするんだよね。後輩A君も、「答えをもらえなかった」と感じたときこそ、一番伸びるチャンスかもしれないんだよ。

【本日のミッション:遠回りを楽しんでみようか】

  • ☐ 「答えを調べる」より「どんな答えがあるか探す」をやってみようか
  • ☐ 事例を見たとき「自分だったらどこに使えるか」を一つ考えてみようか
  • ☐ (後輩A君へ)誰も思いつかなかった方法を持ってきた人が、発表会で一番輝くんだよ。それを目指してみようか

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