遠回りでも、スジは通す。動かないプロジェクトと「他人を変えない」大人の戦い方

A君の成長

おはよう、後輩A君。 水曜日だね。週の真ん中で少し疲れも溜まってくる頃だけれど、今日も少しだけ、現場のリアルな話をしてみようか。

1. 2年間も動かないプロジェクトの現実

実は今、私が担当している仕事の中に、もう2年間も要件定義の段階から動いていない大型のプロジェクトがあるんだよ。 なかなか業務要件を固めてくれないユーザー部署に対して、私たちの発注元である「情シス」が、まったく働きかけをしてくれないからなんだよね。

昨日もね、情シスの担当者に「状況はどうなっていますか?こちらから聞かなくても定期的に教えてほしい」とメールを入れたんだ。でも、その後で直接打ち合わせをしたり、書類を出しに会いに行ったりしたのに、そのメールの件には一切触れてこなかったんだよ。 難しい調整ごとは後回しにして、簡単なことしかやりたくない。そんな後ろ向きな姿勢が見えてしまって、正直とてもイライラしてしまったんだよね。

2. 「直接やり取りした方が早い」という誘惑

こちらからは「こんなシステム要件にしたらどうですか?」という提案資料まで作って渡しているのに、情シスの担当者はそれをただユーザー部署へ横流しするだけ。

こういう時、現場で実際に手を動かしている私たちからすると、「間に立っている情シスを飛ばして、直接ユーザー部署とやり取りした方が、絶対にストレスがなくて早いのに」と思ってしまうよね。 A君もこれから先、仕事をしていく中で「この人を飛ばして直接話したい」と思う理不尽な場面に、必ず出会うはずなんだよ。

3. それでも、お客さんの「顔」は潰してはいけない

でもね、私たちは絶対にその「近道」を選んではいけないんだよね。 なぜなら、私たちに仕事を発注してくれている直接のお客さんは「情シス」だからなんだよ。彼らをないがしろにして直接ユーザー部署とやり取りをしてしまうと、情シスの組織内での顔を完全に潰してしまうことになるんだ。

だから私たちは、どれだけイライラしても、情シスという「スジ」を通さなきゃいけないんだよね。 情シスの担当者が動きやすいように、横流ししてもそのまま伝わるくらい完璧な資料を作ってあげる。私たちが悪者にならないように、下から上手く持ち上げながら、情シスのお尻を叩いて動かしていく。これが発注元との関係を守りながらプロジェクトを進める、大人の戦い方なんだよ。

4. 他人を変えようとするのは、おこがましいんだよ

ただね、ここで後輩A君に一番気をつけてほしいことがあるんだ。 私たちがいくら完璧な資料を作って、上手くお尻を叩いたとしても、最終的に動くかどうかは「情シス次第」なんだよね。

そこで「なんで動いてくれないんだ!」ってイライラしすぎると、君のストレスが溜まって、最悪の場合パンクしてしまうんだよ。 「他人の性格や仕事への姿勢を変えようとする」なんて、私たちには到底できない、おこがましいことなんだよね。やるべき調整や働きかけをすべてやったなら、「それでも情シスが変わらないのは仕方のないことだ」と、どこかで割り切るドライさも必要なんだよ。

結論:理不尽な環境でも、自分の心は自分で守ろうか

システム開発は、こういう「動かない人間を、スジを通しながらどうにかして動かす」という理不尽な調整の連続なんだよね。 でも、他人の行動の結果まで背負い込む必要はないんだよ。

後輩A君も、もし現場で「話が通じない」とイライラすることがあったら、やるべき働きかけだけをして、あとは「相手が変わらなくても仕方ない」と心の中で線を引いてみようか。 さあ、今日も他人に振り回されず、プロとして自分の心をしっかり守りながら、淡々と仕事をしていこうね。


【水曜日のミッション:心に防波堤を作ってみようか】

  • [ ] 相手の動きが悪い時は、「どうすれば相手が動きやすくなるか」を一度考えてアプローチしてみようか

  • [ ] やるべき働きかけをしたら、「ここから先は相手の課題だ」と割り切って感情を切り離してみようか

  • [ ] (後輩A君へ)「他人を変えることはできない」と受け入れることで、自分のストレスを手放してみようか

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