「気になるから消す」。実家のiPhone教室で学んだ、超高齢者の心理だよ

A君の成長

おはよう、後輩A君。

実家に帰ってきたんだよ。そこで「実家でiPhone教室」がまた開催されたんだ。
今回は3つの不思議な行動があったんだよ。
気になって調べてみたら、ちゃんと理由があったんだよね。

1. 先月教えたことを忘れていたんだよ

散歩に行くと言うから「iPhoneを持っていくんだよ」って言ったんだよ。

「持っていっても、電話の出方がわからないから持っていかない」

先月教えたばかりだよ。しかも「わかると簡単だね」って言っていたのに。

「先月一緒に練習したよね?」
「そうだっけ。でもわからないから」
「じゃあもう一度やってみようか」
「また教えてもらわないといけないね」

責める気にもなれなくて、また最初から教えたんだよ。

調べたら、これは責める話じゃないんだよ。

人間の記憶には「エピソード記憶」と「手続き記憶」の2種類があるんだよ。
エピソード記憶は「いつ・何を学んだか」という記憶で、加齢とともに真っ先に衰えていくんだよ。
一方、手続き記憶は「自転車の乗り方」のように体が覚える記憶で、こちらは比較的長く保たれるんだよ。

1〜2回教えただけでは、まだエピソード記憶の段階なんだよ。
何度も繰り返して練習して初めて、手続き記憶として定着するんだよね。

「また忘れた!」じゃなくて、「まだ手続き記憶になっていないんだ」と思うと、イライラしなくなるよ。

2. 「やり方は1つがいい」と言う理由だよ

電話帳を開いていたので、電話帳からiMessageを送る方法を教えていたんだよ。
そうしたら「前回と違うやり方だ」と言われたんだよ。

「いろんなやり方があるから、やりやすい方を選べばいいよ」
「やり方は1つがいいね」
「どっちでも同じ結果になるよ」
「1つがいい」

(そりゃ1つが覚えやすいのはわかるけど……)って思いながら、一本化して教えたんだよ。

これも調べたら理由があったんだよ。

前頭葉という脳の部位は、複数の選択肢を比較して判断する「認知的柔軟性」を担っているんだよ。
この前頭葉は、加齢とともに萎縮して機能が低下していくんだよ。

複数のやり方を頭の中で比べて「どちらが今の状況に合っているか」を判断するのは、実はかなり前頭葉を使う作業なんだよ。

だから「やり方は1つがいい」というのはわがままじゃなくて、
脳の省エネ戦略なんだよね。

教えるときは「これが一番かんたんな方法だよ」と最初から一本化して伝えた方が定着しやすいんだよ。

3. なぜ通知や着信履歴を消したがるのか、これが一番謎だったんだよ

不在着信が10件以上アイコンに数字で表示されていて、着信履歴もずっと残っているんだよ。
それを「削除したい」と言うんだよ。

「あっても何も悪さしないよ」
「気になってしょうがない」
「残っていても問題ないよ」
「でも気になる」
「着信履歴は残っていた方がいいんじゃない?」
「間違って押してしまうから消す」
「そんなに時間をかけて消すくらいなら、もっと他のことをやった方がいいんじゃない?」
「(笑)気になるから消す」

もう笑うしかなかったんだよね。

でも調べたら、ちゃんと理由があったんだよ。

①コントロール感を保とうとする心理

認知機能が少しずつ落ちていくと、自分の生活への「コントロール感」が揺らいでくるんだよ。
「自分がちゃんとできているか」という不安を補うために、自分でコントロールできる環境を整えたくなるんだよね。
通知を消すことは「私はちゃんと管理できている」という安心感につながっているんだよ。

②「未完了」への強い不安

未読の数字や残った着信履歴は、脳にとって「やり残したこと」として認識されやすいんだよ。
前頭葉の抑制機能が低下すると、「気になること」を「まあいいか」と流す制御が難しくなるんだよ。
だから、気になったら消さずにはいられなくなるんだよね。

消すという行為自体が、不安を一時的に解消する手段になっているんだよ。

4. じゃあどう接すればいいのか、後輩A君に伝えるよ

今回調べてわかったのは、「困った行動」に見えても、すべて脳と心の変化から来ているということだよ。

  • 忘れる → 繰り返して手続き記憶にするしかない。何度教えても正解だよ
  • 1つのやり方がいい → 最初から一本化して教える。選択肢を与えない
  • 通知を消したがる → コントロール感と不安の解消行動。笑って付き合えばいいんだよ

責めても意味がないし、変えようとしてもストレスになるだけだよ。
「そういうものだ」と知っていると、接し方が全然変わるんだよね。

そしてもう一つ。これ、他人事じゃないんだよ。
自分たちも何十年後かには同じ変化が起きるんだよ。
今のうちに「人間の脳はこう変わる」と知っておくことが、将来の自分への準備にもなるんだよ。

結論:「困った」の裏には、必ず理由があるんだよ

実家でのiPhone教室は、毎回イライラすることもあるよ。
でも「なぜそうなるのか」を知ると、不思議とイライラが減るんだよね。

後輩A君も、誰かの行動を「理解できない」と感じたとき、
「なぜそうするんだろう」と調べてみようか。
必ず理由があるんだよ。

そして最後に「実際にやってみたら簡単だね」って。それ同じようなことを先月も言っていたよね(笑)

【本日のミッション:「なぜ?」を一回調べてみようか】

  • ☐ 理解できない人の行動を一つ思い浮かべてみようか
  • ☐ 「困った行動」じゃなくて「困っているサイン」かもしれないと考えてみようか
  • ☐ (後輩A君へ)知識は、優しさになるんだよ

コメント

タイトルとURLをコピーしました