「もったいない!」と叫ぶ観光客、淡々と進むショベルカー。札幌の「雪像破壊」が教える、過去を捨てる勇気

A君の成長

おはよう、後輩A君。 金曜日だね。 一週間、お疲れ様。
私は昨日、札幌で「衝撃的な光景」を目撃してきたよ。 もし写真があればアップするけれど、これを見てくれ。

さっきまで、精巧に作られた美しい「大雪像」だったものが、巨大なショベルカーの一撃で、ただの雪山に戻されていく瞬間だ。

壊される前の雪像はこちら
これを見て、後輩A君はどう思う? 「ええっ! ひどい! あんなに苦労して作ったのに…もったいないですよ!」

そう言うと思ったよ。 会場にいた観光客からも、悲鳴のような声が上がっていたからね。
でもね、後輩A君。 この「破壊の儀式」こそが、私たちが仕事で成果を出すために必要なマインドセット、「サンクコスト(埋没費用)の無視」そのものなんだよ。

1. 「費やした時間」は、価値じゃない

雪まつりの大雪像は、自衛隊や市民ボランティアの方々が、何ヶ月もかけて制作したものだ。 その労力(コスト)は計り知れない。
でも、祭りが終わった翌朝には、容赦なく壊される。 なぜか? 「倒壊の危険があるから」という安全上の理由はもちろんだけど、もっと大事なのは「役割を終えたから」だよ。

どんなに時間をかけても、どんなに素晴らしい出来でも、役割が終わればそれは「過去の遺物」になる。 いつまでも残しておけば、それは「危険物(リスク)」に変わるんだよ。

2. 君のデスクの「もったいない」を捨てろ

これを君の仕事に置き換えてみよう。

  • 「3日かけて作ったけど、ボツになった資料」

  • 「昔うまくいったけど、今は誰も使っていないやり方」

  • 「高かったけど、もう読んでいない参考書」

君はこれらを「もったいないから」という理由だけで、抱え込んでいないかい? それが「サンクコストへの執着」だ。

「これだけ頑張ったんだから」という感情は、未来の判断を鈍らせる。 札幌の解体業者を見てごらん。 彼らは感傷に浸ることなく、淡々と、そしてプロフェッショナルに「次」のために更地(さらち)にしているだろう?

3. 壊すから、来年も新しいものが作れる

もし、この雪像を「もったいない」と言って残し続けたらどうなるだろう? 雪は汚れ、形は崩れ、ドロドロの塊になって、誰も見向きもしなくなる。
スパッと壊して「ゼロ」に戻すからこそ、来年また、真っ白な雪で新しい傑作が作れるんだ。

「創造的破壊(スクラップ&ビルド)」 壊すことは、終わることじゃない。 次を作るための、一番最初の工程なんだよ。

結論:金曜日は「解体」の日だ

後輩A君。 今日は金曜日だ。
今週の「やり残した仕事」や「失敗したミス」。 それをズルズルと週末に引きずってはいけない。

今日の夕方は、心の中にショベルカーを呼んで、今週の悩みや未練を全部ぶっ壊してしまおう。 机の上も、デスクトップのゴミ箱も、全部空っぽにするんだ。
そうやって更地になった心で迎える週末は、きっと最高に清々しいはずだよ。

さあ、私も札幌の雪のように、頭の中を真っ白にリセットして帰るとしよう。 来週、また新しい何かを作るためにね。

お疲れ様!


【金曜日のミッション:心の解体ショー】

  • [ ] 「いつか使うかも」と思って保存している古いファイルを削除する

  • [ ] デスク周りの不要な書類を、シュレッダーにかける(物理的破壊)

  • [ ] 「今週のミス」を紙に書いて、ビリビリに破って捨てる

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