おはよう、後輩A君。
今どんな保険に入ってるかな?
掛け捨ての生命保険・火災保険・自動車保険……この辺りは万一の備えとして本当に大切なものだよね。
でもそれとは別に、「お金が戻ってくる保険」とか「保険でお金を増やせる」という話を聞いたことない?
ご両親から「掛け捨てはもったいない」と言われたことがあるかもしれないし、CMでも「保険で資産形成」みたいなフレーズをよく見かけるよね。
結論から言うと、変額保険で「お金を増やす」のは、かなり効率が悪いんだよ。
今日はその理由を一緒に確認しようか。
1. そもそも保険の目的を確認しようか
保険というのは、「運が悪く大変な目にあった人に、みんなから集めたお金を届ける仕組み」なんだよ。
いわば、もしものときの助け合いの制度だね。
だから、「保険でお金を増やす」という発想は、そもそも保険の本来の目的とズレているんだよ。
保険は「リスクに備えるもの」。資産を増やしたいなら「投資」。
この2つは、目的が違う別のツールなんだよね。
2. 変額保険の「落とし穴」を知っておこうか
変額保険とは、保険料の一部を株式や債券などで運用して、将来の受取額が運用成績によって変動する保険のことだよ。
「保険でお金が増えるかもしれない」という魅力的な聞こえ方をするけど、実態はこういうことなんだよね。
まず手数料が二重にかかるんだよ。変額保険には、保険としての費用(死亡保障コスト・運営費用)と、運用としての手数料(信託報酬)が両方かかる。合計すると年間2〜3%の費用が運用資産からどんどん引かれていくんだよ。
たとえば年間3%の手数料がかかる商品に100万円を入れたとする。運用がゼロ%でも、1年後には97万円になってしまう。一方でNISAで低コストの投資信託を買えば、年間0.1〜0.2%程度の手数料で済むんだよ。この差が30年積み重なると、最終的な資産に数百万円単位の差が出ることもあるんだよね。
途中で解約すると損もするんだよ。変額保険には「解約控除」という仕組みがあって、契約から一定期間内に解約すると、ペナルティとして資産が差し引かれる。「やっぱり合わないな」と思っても、すぐに抜け出せないんだよ。
さらに、運用がうまくいかなくても、毎月の保険料の支払いは続く。「増えるかもしれない」代わりに「減るかもしれない」のに、支払い義務だけは固定されているんだよね。
3. じゃあどうすればいいのか、シンプルな答えがあるよ
「万一に備えたい」と「お金を増やしたい」を、別々のツールで解決するのが一番合理的なんだよ。
- 万一のリスクに備えるなら → 掛け捨ての生命保険・医療保険
- お金を増やすなら → NISAで低コストの投資信託
掛け捨ての生命保険は、保障だけに特化しているから月々の保険料がとても安い。浮いたお金をNISAに回せば、手数料が低くて税金もかからない状態でお金を育てられるんだよ。
「保険で一石二鳥」を狙うより、「それぞれ専門ツールで解決する」方が、長い目で見てずっとコスパがいいんだよね。
4. 勧められたときに確認してほしい3つの質問
無料のFP相談や保険代理店に行くと、変額保険を勧められることが多いんだよ。なぜ無料で相談できるのかは、別の記事で話しているからぜひ読んでみてね。
勧められたときに確認してほしいのはこの3つだよ。
- 「年間の総コストは何%ですか?」と聞く
- 「同じ金額をNISAで運用した場合と比べたシミュレーションを見せてもらえますか?」と聞く
- 「途中解約した場合のペナルティはありますか?」と聞く
これを聞くだけで、担当者の反応がガラッと変わることがあるんだよ。本当に後輩A君のためになる提案をしてくれる人なら、きちんと答えてくれるはずだよ。
結論:保険は「守るもの」、NISAは「育てるもの」なんだよ
保険とNISAは、目的が違う別のツールだよ。「一つで両方できる」を選ぶより、それぞれの専門ツールを使う方が、シンプルで効率がいいんだよね。
後輩A君には、老後のお金に困らず、好きなことを選べる人生を歩んでほしいんだ。そのためにも、「知っているだけで守れること」を少しずつ増やしていこうか。
よくある質問
Q1. 変額保険とNISA、お金を増やすならどっちがいいの?
「増やす」が目的なら、手数料の低いNISAでの投資信託が合理的だよ。変額保険は年2〜3%程度の費用が毎年引かれ続けるのに対して、低コストの投資信託は年0.1〜0.2%程度。長期になるほどこの差が大きく効いてくるんだよ。保障が必要なら、掛け捨ての保険を別に用意すればいいんだよね。
Q2. もう変額保険に入っているんだけど、すぐ解約すべき?
私の結論はシンプルで、解約一択だと思うよ。解約控除で少し引かれるのは痛いけど、あれは言ってみれば、高い手数料を払い続けさせるための「引き止め料」なんだよね。このまま残れば年2〜3%の費用がこれからもずっと引かれ続けるし、低コストのインデックスファンド+NISAに切り替えていれば得られたはずの成長も逃し続ける。目先のペナルティを恐れて、機会損失を膨らませる方が長期ではずっと高くつくんだよ。「払済保険」という手段もあるけど、残るのは薄い保障だけ。それなら解約して、自分で運用してその時に備えた方がいいよ。1つだけ順番の注意。死亡保障がまだ必要な人は、先に掛け捨て保険に入ってから解約しようか。保障の空白だけは作らないでね。
Q3. 外貨建て保険はどうなの?ドル建てなら増えそうだけど
構造は変額保険と似ていて、そこに為替リスクが上乗せされるんだよ。実は外貨建て保険は、仕組みを理解しないまま契約したという相談が国民生活センターに多く寄せられてきた商品なんだよね。「自分で仕組みを人に説明できないものは買わない」——これが一番の防御だよ。
Q4. 親から「掛け捨てはもったいない」と言われるんだけど?
「戻ってくるお金」の正体は、自分が多めに払ったお金から手数料を引いたものなんだよ。掛け捨ての保険料は「守ってもらうためのコスト」と割り切って、差額を自分でNISAで運用する方が、トータルでは手元に残りやすいんだよね。親世代は予定利率が高い時代の感覚だから、当時と今では前提が違うんだよ。
【本日のミッション:保険を「守る」と「増やす」に分けて考えようか】
- ☐ 今入っている保険が「掛け捨て」か「貯蓄型・変額型」かを確認してみようか
- ☐ 貯蓄型・変額型に入っていたら、年間コストを調べてみようか
- ☐ (後輩A君へ)「保険でお金を増やす」より「保険で守って、NISAで増やす」を基本にしようか。シンプルな方が長続きするんだよ

