「後輩A君の未来を見守るブログ(目標を設定しよう)」ではインデックスファンドを勧めましたが、その理由を説明します。
インフレとお金の価値
まず、大学卒の初任給について見てみましょう。
- 2024年:平均 24万円
- 1974年(50年前):平均 8万円
つまり、50年前は 8万円/月 で生活できたのに対し、今は 24万円/月 ないと同じような生活ができないということになります。この大きな要因は インフレ です。1990年代後半〜2000年代にかけては インフレ率がゼロ、もしくはマイナス(デフレ) でしたが、これはむしろ 異常な状態 です。長い歴史の中で見ると、世界経済は基本的に インフレが続くのが当たり前 でした。日本銀行も 年2%のインフレ を目指しており、今後も物価が上がり続ける可能性が高いです。
インフレが続くと、お金の価値が減る
インフレが続くと、お金の価値はどうなるのでしょうか?
例えば、おにぎりの値段を考えてみましょう(わかりやすく年2%のインフレで計算)。
- 2024年:100円(基準)
- 2025年:102円(100 × 1.02)
- 2026年:104円(102 × 1.02)
- 2027年:106円(104 × 1.02)
- 2034年:122円
- 2060年:200円
36年でおにぎりの値段が2倍 になっています。つまり、お金の価値は 半分 になっているということです。
銀行に預ければ利息がつきますが、例えば 楽天銀行の普通預金金利は年0.10% です。これでは 年2%のインフレ に追いつかず、銀行に預けているだけでは 実質的にお金が減ってしまう ことになります。
インデックスファンドでインフレに対抗する
この インフレの影響を避ける ためにも、また お金を増やす ためにも、インデックスファンドへの投資を勧めています。
有名な投資家もインデックスファンドを推奨しています。例えば、世界の三大投資家の一人である ウォーレン・バフェット は「ほとんどの人はインデックスファンドに投資すべき」と発言しており、自身の遺産の 90%をS&P500のインデックスファンドに投資するよう指示 しています。
また、ノーベル経済学賞を受賞した学者たちも「市場平均に 長期的に勝ち続けるのはほぼ不可能」と結論づけており、個別株よりも 市場全体に分散投資するインデックスファンドが有利 だと考えられています。
S&P500 vs 全世界株式、どっちを選ぶ?
S&P500は、アメリカの大手500社(Apple、Microsoft、Amazon、Googleなど) に投資するファンドです。これだけでも 十分分散投資 されていますが、さらにリスクを分散するなら 全世界株式 の購入がおすすめです。
全世界株式は、日本を含む 先進国23ヶ国 + 新興国24ヶ国(計47ヶ国) に分散投資するファンドです。世界経済全体が成長し続ける限り、資産も増えると考えられます。
ただし、全世界株式の 約60%はアメリカ株 なので、ざっくり言うと S&P500に世界の株式を40%追加したもの と考えてもOKです。どちらも 自動でポートフォリオ調整 してくれるので、一度購入すれば基本的に 放ったらかしでOK です。
- アメリカの成長を信じるなら → S&P500
- 世界の成長を信じるなら → 全世界株式
さとみ機関車のおすすめファンド
私のおすすめは 「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」 です。
2004年から2023年までの CAGR(年平均成長率)は約9.52% でした。これは 過去20年の実績 にすぎませんが、今後も世界経済は成長していくと考えられ、 年平均6%以上の値上がり が期待できるでしょう。
インデックス投資の注意点
インデックスファンドも 株式投資 なので、短期的な価格の変動は大きい です。そのため、短期間で利益を得ようとする人には向きません。
私のおすすめする投資スタイルは 長期投資 です。
コロナショック や 2024年8月のような急落 は必ず起こります。それに耐えられるように、しっかりと 余剰資金 で投資をしましょう!
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