【アリサちゃん観察日記】武士から町娘へ。嬉しそうな顔が見えた日のこと

A君の成長

おはよう、後輩A君。

今日はアリサちゃんの話をしようか。職場にいる「武士のようにお堅い三十路女子エンジニア」の話だよ。

1. アリサちゃんってどんな人なんだろうか

アリサちゃんはね、見た目は小さくてかわいいんだよ。でも服装はきっちりパンツスーツで、ブラウスのボタンは一番上まで締めているんだよね。

性格は真面目で、ルールと規律は絶対守るタイプ。

質問するときは必ずこう始まるんだよ。

「お忙しいところ申し訳ありません。少々お時間を頂けますでしょうか」

で、終わりは必ず、

「ありがとうございました。お忙しいところありがとうございました」

完璧な礼儀正しさなんだよ。武士も真っ青な律儀さなんだよね。

2. 「taker気質」って、本人も気づいていないんだよね

アリサちゃんはね、頭の回転が速いのか、質問がどんどん出てくるんだよ。

普通の人なら「ある程度で終わりにして、後は自分で調べます」ってなるんだけど、アリサちゃんはそこで止まれないんだよ。知らないコマンドや技術について、全部聞き出そうとするんだよね。

これが、いわゆる「taker気質」に見られてしまうんだよ。

最初は丁寧に答えてくれていた人も、「少しは自分で調べたら?」ってなっていくんだよね。仕事で関わった人から嫌われていく、そういう流れになっているんだよ。

本人はそれを全然わかっていないんだよ。礼儀正しく、真剣に、一生懸命やっているのに、気づいたら周りに人がいなくなっている。そういう状況なんだよね。

3. 上司がストレートに評価を聞いてきたんだよ

あるとき、アリサちゃんの上司から直接こう聞かれたんだよ。

「アリサの評価を教えて欲しい」

ストレートだよね。でも先輩は「評価する立場にない」ってきっぱり断ったんだよ。

ただ、話の流れで少しだけわかったことがあってね。去年の評価から変わっていない、今年は張り切っているようだけどね……って感じだったんだよ。

どうやら上司は他の部署に異動させたいらしいんだよ。「自分では管理しきれない」ってことなんだろうなと思うんだよ。でもアリサちゃんは今の仕事を気に入っていて、動きたくないんだよ。

三十路になってもなお、あの礼儀正しさと真剣さを崩さずにいる。それって、普通のことじゃないんだよね。

4. アリサちゃんの良さを見つけるのって、楽しいんだよ

これがね、本当に楽しいんだよ。

事務処理やレビューやチェック作業は、アリサちゃんはキッチリやってくれるんだよ。知識が足りなくて「あ」ってなることもあるけれど、それは経験で埋まる話なんだよ。

丁寧さと真剣さって、教えて身につくものじゃないんだよね。アリサちゃんはそれを最初から持っているんだよ。

今のシステム保守の仕事の中で、アリサちゃんの良さが活きる作業を探していくのって、パズルみたいで楽しいんだよね。「この人はここが強い」って気づいたときの嬉しさ、後輩A君もわかるかな。

5. 武士系女子が、笑った日のこと

このところずっとね、アリサちゃんが「先輩、お忙しいところ申し訳ありません。少々お時間を頂けますでしょうか」と来るたびに、

「ああああ、何も見えないし、何も聞こえない〜」

ってやり返していたんだよ。

アリサちゃんはそれに対して真剣に「お忙しいということでしょうか。お時間をあけて質問したほうがよろしいでしょうか」って来るんだよね。そこで「アリサちゃんをからかっているの」と返したら、すごく悲しそうな顔をしていたんだよ。

でもね、先日変化があったんだよ。

「何も見えないし、何も聞こえない」と言った瞬間に、アリサちゃんが嬉しそうな顔をしたんだよね。

これは大きな変化なんだよ。武士のように凛として隙のなかったアリサちゃんが、「からかい」を「じゃれ合い」として受け取れるようになってきたんだよ。お堅い武士系女子から、ちょっと町娘のアリサちゃんに近づいてきたんだよ。

いつかアリサちゃんからアメリカンジョークが出てくる日が来るといいな、と思いながら、先輩は今日も現場にいるんだよ。自分がこの現場にいられるうちに、その日が来てほしいんだよね。

結論:「扱いにくい」じゃなくて「使い方を探す楽しさ」があるんだよ

評価されにくい人、管理しにくいと思われている人の中にも、ちゃんと強みがあるんだよ。それを見つけていく作業って、実は楽しいんだよね。

後輩A君も、職場の「扱いにくい人」の中に、隠れた戦力を見つける楽しさを味わってみようか。

【本日のミッション:職場の「使いにくい人」をもう一度見てみようか】

  • ☐ 「質問が多すぎる人」の強みを一つ探してみようか
  • ☐ チェックや確認が得意な人に、それが活きる作業を一つ渡してみようか
  • ☐ (後輩A君へ)「扱いにくい」と感じるのは、まだその人の使い方を見つけていないだけかもしれないんだよ。見つけたときの嬉しさ、ぜひ味わってみようか

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